大谷翔平 あわや乱闘も冷静対応 内角高め顔面付近の1球で 両軍ベンチ飛び出し一触即発

[ 2021年5月29日 11:42 ]

ア・リーグ   エンゼルスーアスレチックス ( 2021年5月29日    オークランド )

エンゼルスの大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が28日(日本時間29日)、敵地オークランドで行われたアスレチックス戦に先発した。本来は27日(日本時間28日)に先発予定だったが、宿舎から球場に向かうチームバスがベイブリッジでの事故渋滞に巻き込まれ、球場到着が大幅に遅れたためこの日に変更。中8日のマウンドとなった。

 3回、あわや乱闘の場面があった。無死一塁から1番・キャンハへの2球目が顔付近に抜けた。これにキャンハが激昂し、捕手のスズキが応戦。球審が間に入って2人を制し、両軍ベンチからも監督、選手が出てくる事態となった。大谷は、ベンチを制すジェスチャーをし、左胸を2度たたく仕草を見せて冷静に新球を要求していた。結局キャンハからは内角のボールで三振を奪い、スズキが二塁を刺してピンチを脱出。大谷は吠えてグラブを叩き、スズキを称えた。

 大谷の前回登板は5月19日のインディアンス戦。4回2/3を投げて5安打2失点。1発を浴びながら5奪三振も、最速95・2マイル(約153キロ)にとどまり、疲労の蓄積が懸念されていた。今季はここまで6試合に先発して1勝0敗、防御率2・37。オークランドコロシアムは、2018年にメジャー初登板初勝利を挙げた球場だ。

 左太腿痛の遊撃手J・イグレシアスの出場が厳しく控え野手が少ないため、投手専任のマウンド。ア軍戦の通算成績は3試合に先発し、2勝1敗、防御率5.54。

 前日の大谷は交通渋滞で急きょ電車移動するも球場に到着したのは開始30分前。先発は回避して「2番・DH」で出場した。試合前まで打率・188と分が悪かった右腕バジットと投げ合いを演じるはずが、打者として対峙(たいじ)した。3打数無安打に終わり、チームも2安打完封を許して連勝は3で止まった。

 この日、ジョー・マドン監督は試合前のオンライン会見に応じ、米メディアから「彼は今日(出発時間が)早いバスに乗ったのか」と聞かれ「彼は昨夜ここ(クラブハウス)で寝たと思うよ」とジョークで返していた。

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2021年5月29日のニュース