広島・松山4打点!!!!メヒアは初の4安打!!!!逆転で交流戦初勝利導いた

[ 2021年5月29日 05:30 ]

交流戦   広島10―8ロッテ ( 2021年5月28日    ZOZOマリン )

<ロ・広>3回1死二、三塁、広島・松山は同点の中越え2点適時二塁打を放ちガッツポーズ(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 主力不在を感じさせない猛打だった。広島は28日、ロッテとの乱打戦を10―8で制し、交流戦2戦目にして初勝利。3年ぶりに3番で先発した松山竜平外野手(35)が2安打4打点と活躍し、今季最多タイの16安打を放った打線をけん引した。2番手で5回途中から1回1/3を零封した森浦がうれしいプロ初勝利。栗林は節目の10セーブ目を挙げ、開幕からの連続試合無失点を19に伸ばした。

 風速14メートル。強風が名物のZOZOマリンスタジアムで赤い猛打の嵐が吹き荒れた。新型コロナウイルスに感染した鈴木誠、菊池涼ら主力を欠く中、打ちも打ったり今季最多タイの16安打10得点。広島から早朝移動の疲れも見せず、今季最多の4打点をマークした松山は破顔一笑だった。

 「1打席目から結果を出せたら良かったんだけどね。とにかく点を取らないといけないので、4打点を挙げられて良かったです」

 18年5月29日の西武戦以来、3年ぶりの3番。2点を追う3回の打撃が真骨頂だった。1死二、三塁で、敵のドラフト1位・鈴木のフォークを中堅フェンス直撃の2点同点二塁打。初回1死三塁の好機で三飛に打ち取られた変化球を、ものの見事に仕留めてみせた。

 濃厚接触者ではなかったものの、特例2021を適用して球団判断で18日に抹消。「久々に投手の(生きた)球を見てどうか…正直わからないけど、自分なりに考えて練習してきた」。代打に立った前日27日の西武戦が11日ぶりの実戦。遊ゴロに終わったが、打席を重ねれば答えを出す。

 4回に遊撃への適時内野安打で4点目を奪うと、2点差に迫られた6回には左犠飛で突き放す。前後を固めた新戦力の奮闘も特筆ものだ。2番・宇草がプロ初の3安打2盗塁を決めれば、先発マスク2度目の中村奨は2安打3得点にプロ初盗塁をマーク。メヒアも初の4安打を放った。

 「出る選手、出る若手がしっかりモノにしてくれている。宇草にしろ、奨成にしろ、チャンスをモノにしようという気持ちが出ている。チーム一丸となっていると思う」

 広島でナイターを終えて、千葉への早朝移動。疲れも見せず頑張ったナインに佐々岡監督は目を細める。下半身のコンディション不良による抹消もあり、開幕から出遅れ気味の35歳もまた爆発を誓って言葉に力を込める。

 「もどかしさはあるけど、原因は自分。まだシーズン序盤なので、ここから上げていければ。そういう意味では、今日は結果を出せて良かったのかな」

 主力を欠いても一致団結すればこの通り。先頭で百戦錬磨のベテランがけん引する。(江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月29日のニュース