大谷翔平 今季初黒星 勝ち越し許し7回途中で降板 最速158キロ あわや乱闘も冷静

[ 2021年5月29日 13:00 ]

ア・リーグ   エンゼルス1ー3アスレチックス ( 2021年5月29日    オークランド )

アスレチックス戦に先発した大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が28日(日本時間29日)、敵地オークランドで行われたアスレチックス戦に先発。6回まで2安打1失点と力投も、7回に勝ち越しを許し、無死一、二塁と走者を残して降板した。6回0/3で3安打5四死球5奪三振、3失点の内容で今季初黒星(1勝)を喫した。チームはアスレチックスに1-3で敗れ、連敗を喫した。

 本来は27日(日本時間28日)に先発予定だったが、宿舎から球場に向かうチームバスがベイブリッジでの事故渋滞に巻き込まれ、球場到着が大幅に遅れたためこの日に変更。中8日のマウンドとなった。左太腿痛の遊撃手J・イグレシアスの出場が厳しく控え野手が少ないため、投手専任での出場だった。

 初回は先頭のキャンハに四球を出しながらも後続を断って無失点。2回は最速97マイル(約156キロ)をマークして2三振を奪い、無失点とした。3回に先頭・アンドルスに中前打を許したが後続を抑えた。

 この回にはあわや乱闘の場面があった。無死一塁から1番・キャンハへの2球目が顔付近に抜けた。これにキャンハが激昂し、捕手のスズキが応戦。球審が間に入って2人を制し、両軍ベンチからも監督、選手が出てくる事態となった。大谷は、ベンチを制すジェスチャーをし、左胸を2度たたく仕草を見せて冷静に新球を要求していた。結局キャンハからは97.9マイル(約158キロ)で三振を奪い、スズキが二塁を刺してピンチを脱出。大谷は吠えてグラブを叩き、スズキを称えた。

 4、5回はともに三者凡退。6回には無死一塁から再びキャンハと対決し、大ブーイングを浴びる中で今度は背中に死球。大谷は膝から崩れ落ちて申し訳なさそうな表情を浮かべた。1死二、三塁から3番・オルソンに犠飛を許し、1点を献上した。

 打線は再三の好機を逃していたが、7回に9番・フレッチャーが同点適時打を放った。

 しかし、直後の7回、連続四球で一、二塁とすると7番・チャプマンに勝ち越し適時打を許して降板した。

 大谷の前回登板は5月19日のインディアンス戦。4回2/3を投げて5安打2失点。1発を浴びながら5奪三振も、最速95・2マイル(約153キロ)にとどまり、疲労の蓄積が懸念されていた。今季はここまで6試合に先発して1勝0敗、防御率2・37。ア軍戦の通算成績は3試合に先発し、2勝1敗、防御率5.54となっていた。オークランドコロシアムは、2018年にメジャー初登板初勝利を挙げた球場だった。

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