広島・栗林 新人史上2人目の無敗10S「勝利消さないように」同期・森浦にウイニングボールプレゼン投

[ 2021年5月29日 05:30 ]

交流戦   広島10―8ロッテ ( 2021年5月28日    ZOZOマリン )

<ロ・広>最後を締めた栗林(左)と話す森浦(撮影・沢田 明徳)
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 自身にとっても節目となるウイニングボールだったが、広島・栗林は森浦にそっと手渡した。2点優勢の9回を3人で締め今季10セーブ目。新人の無敗での到達は14年のDeNA三上以来史上2人目の快挙だったが、同期入団の左腕を称えた。

 「森浦が初勝利と分かっていたので、勝利を消さないようにと思って投げました。勝てる投球をと思ってマウンドに上がりました」

 ZOZOマリンの名物である強風にも屈しなかった。代打・山口と荻野を中飛。最後はマーティンをフォークで見逃し三振に封じた。「フォークボールがいつもより(思ったところに)いかなかった」。試行錯誤を強いられながらも、8日の中日戦以来となるセーブ機会で役割を果たした。

 開幕から19試合連続無失点を継続中。「自分では出来過ぎというか。この結果を続けられるように頑張っていきたい」。新型コロナの陽性者が計12人にのぼり、21日の阪神戦から5試合連続の中止を経験した。主力を欠く中、チームにとっても19日巨人戦以来9日ぶりの勝利。頼れる右腕が苦境を救う。

 《新人初の無敗&防御率0・00で10S》栗林(広)が今季10セーブ目。新人の2桁セーブは15年山崎康(D)37S以来両リーグ17人目。広島では90年の佐々岡真司17S、98年の小林幹英18S、03年の永川勝浩25Sに次ぐ4人目。5月までに新人で10セーブ到達は04年の三瀬幸司(ダイエー)、前記の山崎康以来3人目のハイペース。無敗&防御率0・00を継続中で、無敗の10セーブは14年三上(D)以来2人目。防御率0・00は初の快挙だ。

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