べーブルース杯制したトヨタ自動車が20度目の日本選手権出場 力投の渕上が最高殊勲選手賞

[ 2021年5月6日 21:00 ]

第73回JABAベーブルース杯決勝   トヨタ自動車5ー3JFE西日本 ( 2021年5月6日    長良川球場 )

JABAベーブルース杯で優勝したトヨタ自動車の和田佳大内野手、河原右京主将、渕上佳輝投手(左から)
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 4試合が行われ、決勝ではトヨタ自動車が5―3でJFE西日本を下し優勝。17大会連続20度目となる日本選手権出場を決めた。

 最後は渕上佳輝の執念が上回った。4点優勢で迎えた9回は3連打などで2点を返され、なおも2死満塁。JFE西日本の猛反撃にさらされても、2年目右腕は冷静だった。

 「連打された時は焦りましたが、河原さんから“同点までオッケー”と言われて落ち着けた。佐竹さんが準決勝で最後まで投げきる姿を見ていましたし、自分も負けるわけにいかない、と。9回を投げきることを目標にして練習してきましたので、そこは収穫になりました」

 カウント1―1からの3球目は、チェンジアップを選択した。狙い通りの高さ、コースに投げきり、当たり損ないの捕ゴロ。捕球した高祖健輔がそのまま本塁を踏み、辛くも逃げ切った。

 とはいえ、立ち上がりから安定感は抜群だった。5回まで3安打無失点。8回を終えた段階で、わずか97球という省エネピッチだった。最速150キロの速球とチェンジアップのコンビネーションが持ち味。昨年までの大黒柱だった栗林は広島入りしたが、成長著しい渕上がその穴を埋めつつあり、今大会の最高殊勲選手賞を受賞した。

 若手とベテランが融合しての優勝だった。4月に行われたJABA長野大会は予選リーグで敗退。だが、藤原航平監督は2大大会での躍進を見据え、積極的に若手に勝負所での経験を積ませていた。3点差を9回に逆転した1日の東京ガス戦では、9回2死から新人・佐藤勇基が同点2点打。堅守の遊撃手でもある2年目の和田佳大が打率・583で首位打者賞に輝けば、同じく2年目で4番に抜てきされた中村健人は打率・333、1本塁打、2打点で重責を果たした。指揮官は言う。

 「春からいろいろ競争を続け、この大会ではそれぞれの選手が仕事をしてくれました。東京ガス戦の逆転勝ちは全員の力。春から積み重ねてきたものが、実りました。決勝の渕上はどんどん攻める投球だったし、テンポも良かった。最後も“追いつかれるまでは渕上で”と思える内容でした。野手は若手の中村、和田、高橋も頑張りましたし、ベテランの樺澤、多木、河合、河原らも一体となって戦ってくれた。JABA大会は5勝しないと優勝できない。この経験は二大大会につながってくると思います」

 6月29日に開幕する日本選手権へ向け、大きなはずみのつく優勝となった。

 ▼トヨタ自動車・佐竹功年投手 (午前中に行われた準決勝・JR東日本東北戦で150球を投げ2失点完投)まずは優勝できて良かったです。初戦の3点差の逆転勝ちから始まり、そこから勢いに乗れました。今大会は僕たちベテランが若手に引っ張られました。本当に若手の活躍には頭が下がります。次はチームが苦しい時に、ベテラン勢で引っ張っていけるように頑張ります。まだまだ成長途上のチームなので、気を緩めることなく精進します。
 

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