片岡篤史氏 代打・糸井で阪神が勝負かけた場面でのけん制死 佐藤輝はしっかり反省を

[ 2021年5月6日 08:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー2ヤクルト ( 2021年5月5日    神宮 )

<ヤ・神>7回2死一、二塁、痛恨のけん制死に肩を落とす佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 【片岡篤史 視点】先攻の阪神にとっては、評価できる引き分けとなった。前日4日がそうだったように、神宮球場のデーゲームは荒れるケースが多い。この日も突風があって集中しにくかったが、数少ないチャンスを確実にものにして得点した。ヤクルトの「同じ相手に7回も負けられない」という執念がある中で、粘り負けしなかった。

 一つ反省点を挙げるとすれば、7回の佐藤のけん制死だ。先発の青柳にかわって代打・糸井が告げられ、ベンチからすれば、いわば勝負をかけた場面。初球を投げる前から刺されるということは、二遊間から見て隙があったということだ。足もある選手だけに消極的になる必要はないが、しっかりと反省して今後のシーズンにいかしてほしい。

 ここに来て、近本の数字が上がってきた。ポンポンとヒットが出始めると、余分な力が抜けて自然と本来の姿に近づいてくる。糸原が近本の不振をカバーしていたように、仮に糸原の調子が落ちてくることがあっても、近本が上がってくれば何の問題もない。大山の代役として途中出場した山本が13球粘って出塁したのもそうだが、いまの阪神には、それぞれを補完できる層の厚さがある。

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