楽天が助っ人左腕・コンリーの契約解除を発表 コロナ下で来日のめど立たず、合流すらできず

[ 2021年5月6日 15:19 ]

楽天のアダム・コンリー投手(球団提供)
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 楽天は6日、新外国人として獲得したアダム・コンリー投手(30=前マーリンズ)と契約解除で合意したと発表した。新型コロナウイルスの影響で来日のめどが立たず、チームに合流することなく退団する異例の事態となった。

 球団によると、コンリーは家族全員での来日を希望していたという。日本政府はアスリートについては徹底した防疫措置を条件に特例で入国を認めている。一方で新規ビザの発給を停止していることから、家族の来日は困難な状況が続いていた。石井一久GM兼監督は米国でのトレーニングの様子を撮影した動画を確認しながら、継続的に代理人などをコンタクトをとりながらコンリー側の意向を常に確認。協議の結果、契約解除という結論に達した。

 楽天は手薄だったリリーフ左腕の補強としてコンリーをオフに獲得。メジャー通算174試合登板で25勝30敗5セーブ、防御率4・82の成績を残しており、19年には自己最多の60試合に登板。同年の平均球速は95・3マイル(約153キロ)で、長い腕を生かした力のある球が魅力のリリーバーだ。松井やブセニッツらとともに「勝利の方程式」の一角を担う存在として期待されていた。

 コンリーは球団を通じてコメントを発表した。全文は以下の通り。

 まずはじめに、私と家族の決断をご理解いただき、受け入れてくれた楽天イーグルスには心より感謝しております。

 契約した時から楽天イーグルスでプレーできること、日本という素晴らしい国で生活することを本当に楽しみにしておりました。

しかし、コロナの影響で来日時期が遅れ、これまでアメリカで自主トレを続けてきましたが、日本の状況がさらに悪化しているのを見て、このまま来日し、日本のファンの皆さんの前でプレーするのが困難であると家族とも話をしました。

 残念ながらこのコロナ禍に日本でプレーするのは最適なタイミングではないと決断しました。楽天イーグルスの一員として、日本でプレーができないことは残念ですが、このチームにとって素晴らしいシーズンであることを祈ります。

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2021年5月6日のニュース