天理・中村監督 「しっかり見守ってください」亡き恩師の墓前で誓った勝利

[ 2021年3月20日 12:32 ]

第93回選抜高校野球大会第2日第1試合 1回戦   天理7-1宮崎商 ( 2021年3月20日    甲子園 )

<宮崎商・天理>7回2死満塁、政所の2点適時打で生還のランナーを拍手で迎える天理・中村監督(撮影・井垣 忠夫)
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 第93回選抜高校野球大会は20日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われた。昨春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催。第1試合では、天理(奈良)が7-1で宮崎商を破り、6年ぶりに初戦を突破した。

 試合後、「ほっとしています」と語った中村良二監督。自身が主将として出場し、初優勝を果たした86年夏の甲子園を指揮した元監督の橋本武徳さんが、昨年10月に亡くなった。前日の出発前には「お墓の方に行かせてもらって、しっかり見守ってください、選手の力を最大限に発揮させてあげてください」とお願いしてきたという。

 「今日、試合前のミーティングを選手たちとしたんですけど、よくぞセンバツに出てくれた、と。僕にとってもセンバツは初めてで、それぞれの思いが当然あるだろう、と。その中で、僕は僕で恩師の橋本先生に何とか一勝をささげたいから、俺も全力で采配するから、お前たちもしっかり頑張ってくれよ、と、そんな話をして試合に臨みましたね」と指揮官。「試合が終わって、良い報告ができるかなと。終わったあとでちょっと頭によぎった」と語った。

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