広島・大瀬良 3年連続開幕戦勝利投手へ“準備万端”の18回連続無失点!北別府以来の快挙は目前!

[ 2021年3月20日 05:30 ]

オープン戦   広島1ー2ソフトバンク ( 2021年3月19日    ペイペイドーム )

<ソ・広>6回を投げ終えた大瀬良はベンチで佐々岡監督(左)とグータッチ(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 広島・大瀬良大地投手(29)が19日のソフトバンク戦に先発し、6回被安打2、6奪三振での無失点に抑えて開幕前の最終登板を終えた。練習試合を含む今春実戦は4試合計18回無失点。最高の手応えを残し、82~84年北別府学以来、球団史上2人目となる3年連続開幕戦勝利投手へ準備は整った。

 凡打の内容は、大瀬良が完璧に仕上がったことを物語っていた。打者21人に対して凡飛8つ。そのうち引っ張られたのは6回の中村晃の二飛だけで、徹底的に押し込んだ。

 「基本的に相手が直球とカットボールを待っている中でも押し込めた。ポップフライが多いのは直球に力がある証拠。シーズンでも年間を通じて、今日のような球を投げられるようにトレーニングしていきたい」

 抜群の球威は6三振からも見て取れる。スライダー、フォークなどでカウントを整えて直球とカットボールを勝負球に設定した。最速149キロを計測し、「三振を取りたいと思った」と狙い通りに直球で2つの見逃し三振を奪った。6回1死一塁では柳田を初球の直球で二ゴロ併殺。先頭打者を3度出塁させても二塁すら踏ませない圧巻の内容だった。

 「これまでよりも速さが出ていた。いままでの試合よりも(球速を)意識して投げていた。感覚も打者の反応も良かったし、スピードも出るに越したことはない。本当に良かったと思います」

 連続無失点を18イニングまで伸ばして開幕前最後の登板を終えた。初の開幕投手を務めた19年は、5度のオープン戦登板で無失点は1試合のみ。昨季は開幕延期が決定していたとはいえ、今年と同時期の3月13日のソフトバンク戦で5回6安打4失点(自責3)と打ち込まれていた。

 例年になかった好成績には、昨年9月に右肘手術を受けながら開幕投手に指名された責任感があったに違いない。佐々岡監督からは「本当にしっかりと調整してきてくれた。開幕投手を告げた中で責任をもってここまでやってくれた」と、その姿勢を称えられた。

 「全体的にいい感覚で投げられたので、良かった部分を引き続き伸ばしていきたい。1、2段と気持ちも上げていく」。手術も全て自らの糧に変えて、3年連続となる開幕戦のマウンドに向かう。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月20日のニュース