東海大相模 延長11回の劇的勝利に門馬監督「粘り強く守れた。粘りが最後の攻撃につながった」

[ 2021年3月20日 17:00 ]

第93回選抜高校野球大会第2日第3試合   東海大相模3-1東海大甲府 ( 2021年3月20日    甲子園 )

<東海大甲府・東海大相模>8回1失点と好投した東海大相模・石川(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 第93回選抜高校野球大会は20日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われた。昨春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催。第3試合は東海大相模(神奈川)が延長11回、3―1で東海大甲府(山梨)に勝利。両校にとっては甲子園初の系列校対決で、甲子園では1983年夏以来となる東海大系列校同士の対決を制して見せた。

 激闘を制して初戦を突破した門馬敬治監督は「昨年の秋の関東大会でサヨナラで負けました。また対決させてもらえるのが甲子園という事で、何とか27個のアウトまで取ろうという事でやりました。非常に嬉しく、ほっとしています」と安どの表情を見せた。同点で迎えた延長11回には1死二塁から2番・大塚瑠晏の右前適時打で勝ち越し、なおも2死三塁から4番・柴田疾の左翼線適時二塁打で加点した。劇的勝利には「流れが甲府の方に行きそうな状況の中、粘り強く守れた。その粘りが最後の攻撃につながったのかなと思います」と語った。

 東海大甲府の若山恵斗が好投を見せていたが「非常にいい投手で昨年の秋も打てていませんでした。ここぞというところでいいボールが来る。食らいついて行こうと、何とかこじ開けていこうと、粘り強く戦う姿勢を言い続けました」と語った。

 先発にエースの石田隼都ではなく、石川永稀を起用したことに関しては「非常にボールもいいですが、気持ちが充実していた。表情が良かった。3回でと言う気持ちはありましたけど、石川の出来が甲府のバッターを上回っていた気がしますので1点は取られましたが粘り強く引っ張りました」と意図を明かした。9回からは石田を投入、「遅かったと思います。ただ石川の出来、相手打者の出来、雰囲気を考えると石川で行けるところまで行こうという気持ちになりましたので、最後のアウトは石田で行こうという風に思いました」と振り返った。

 守備でも遊撃手の大塚瑠晏をはじめとし好守が目立ち、「攻めて守るということかできたのかなと評価したいと思います」。最後は「非常に大きな1勝だと感じていますし、ここからささらに気を引き締めてまた原点に帰り明日を迎えたいと思います」と前を見据えた。

続きを表示

2021年3月20日のニュース