ソフトB「おっさんずトリオ」パワー全開!デスパ激走、マッチ同点打からの代打・川島が決勝打

[ 2021年3月20日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク2-1広島 ( 2021年3月19日    ペイペイD )

7回2死一、二塁、左前に勝ち越し適時打を放つ代打・川島(撮影・岡田 丈靖)
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 おじさんパワー健在!ソフトバンクは19日、広島とのオープン戦に2―1で逆転勝ちした。7回にアルフレド・デスパイネ外野手(34)のオープン戦初安打となる二塁打を足掛かりに、16年目コンビの松田宣浩外野手(37)、川島慶三内野手(37)が適時打を放った。ベテラン野手が存在感を見せた一方で、調整遅れでリバン・モイネロ投手(25)の開幕2軍スタートが決定した。

 2―1の9回、最終打者の一邪飛を37歳の川島がつかんだ。ベンチからは34歳のデスパイネの肩を両手でもむ37歳の松田が出てきた。逆転劇を呼んだのは平均年齢36歳の「おっさんずトリオ」だ。

 「開幕に向けて本番同様、いい集中力で打席に立てた。追い込まれたが、うまく打てた。しっかり期待に応え続けていきたい」と、決勝の左前適時打を放った川島。1―1の2死一、二塁で代打出場するとマウンド上は、お得意様の左腕だ。6球目のスライダーを芯で捉えたあとは確信の片手打ちで決めた。

 反撃の口火を切ったのはデスパイネ。8日の合流時には、10キロ減量に成功したと言い張っていた大砲は7回、今季実戦初安打となる右二塁打で出塁した。栗原、上林の両若手が連続で見逃し三振で倒れて2死二塁となると松田の出番だ。17日にオープン戦1号を放った熱男が、4球目のスライダーを引きつけて同点の適時中二塁打を放った。

 デスパイネは8回にも三ゴロで激走し、リプレー検証で内野安打。リクエストを出した工藤監督も笑顔で「足で2本目を稼ぎました。トレーナーの報告聞いて問題なければ出てもらう」と、減量した大砲に連続出演オファーを出した。

 川島は10日の巨人戦でも左腕から3安打しただけに、指揮官は「来る球が分かるのかな。ことごとく打ちますね。大したもの」。開幕前に調子を上げてきた松田については「甘くなれば彼のツボ。ああいうヒットでチームを助けてほしい」と期待した。

 開幕前最後のナイターを制し、2分けを挟んで6連勝。57歳の指揮官は人気ドラマ「おっさんずラブ」に負けない3人のおじさんパワーをご機嫌で見届けた。

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