天理、快勝で初戦突破 中村監督「ほっとしています」 亡き恩師へ「良い報告できる」

[ 2021年3月20日 11:31 ]

第93回選抜高校野球大会第2日第1試合 1回戦   天理7-1宮崎商 ( 2021年3月20日    甲子園 )

<宮崎商・天理>7回2死満塁、政所の2点適時打で生還のランナーを拍手で迎える天理・中村監督(撮影・井垣 忠夫)
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 第93回選抜高校野球大会は20日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われた。昨春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催。第1試合では、天理(奈良)が7-1で宮崎商を破り、6年ぶりに初戦を突破した。

 天理は2回、背番号18の7番・木下和輔の右中間適時三塁打で先制。なおも2死三塁とし、8番・達孝太が右前へ適時打を放って2点目を加えた。7回には9番・政所蒼太が左前へ2点適時打、さらに1番・内山陽斗が右越え適時二塁打で続き、一挙4点で突き放した。投げては今秋ドラフト候補で、1メートル93のエース右腕・達孝太が、最速146キロを軸に10奪三振の力投を見せた。

 試合後、中村良二監督は「ほっとしています」と第一声。161球を投げぬいたエース・達について「彼なりにしっかり組みたてていた。投げ切ってくれたのはすごくよかった。中盤はコントロール重視して投げていたように見えた。練習してきたことをだしきるだけだと言っていた」と語った。

 配球については「バッテリーに任せていた。(宮崎商は)低めを振らなかったので相当研究されてきてたんだなと。大丈夫かなという感じだった」と話した。

 先制打を放った木下へ「秋から冬にかけてしっかりがんばってベンチ入りした。期待してくれたとおりの結果だしてくれた」とたたえ、打線全体としては「ボールを見極めてカウント球をヒッティングできたのはよかった」と述べた。

 自身が主将として出場し、初優勝を果たした86年夏の甲子園を指揮した元監督の橋本武徳さんが、昨年10月に亡くなった。「試合が終わって、良い報告ができるかなと。終わったあとでちょっと頭によぎった。それまでは余裕なかったです」と亡き恩師を思った。

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