やっぱり、頼れる4番!阪神・大山 オープン戦3度目の決勝打「ああいうところで打点挙げるのが仕事」

[ 2021年3月20日 05:30 ]

オープン戦   阪神3ー1オリックス ( 2021年3月19日    京セラドーム )

<オープン戦、オ・神>勝利のエアタッチをかわす大山(3番)らナイン(撮影・坂田 高浩)
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 勝利への思いは誰よりも強い。それが4番打者の責任だ。阪神・大山がチームを4連勝に導いた。同点で迎えた7回だ。2死一、二塁で左腕・富山の135キロフォークをフルスイングした。

 打球は三塁を強襲するゴロ。だが、気持ちが入っていた。ラッキーバウンドで、大下のグラブの左を抜け、さらに三塁塁審に当たり、ファウルエリアを転々とする間に糸原が決勝のホームイン。どんなときでも思いきり行く。攻めの姿勢が勝ち運も呼び込んだ。

 「ああいうところで打点を挙げるのが仕事だと思っている。みんながつないだ2死から仕事をすることで信頼も上がる。こんな打点を増やしていきたい」

 新人・佐藤輝が話題を独占したオープン戦。だが、大山も「3・26」に照準を合わせて、しっかりと仕上げてきた。キャンプは中盤に腰背部の張りのため、ペースダウンをしたが、決して焦りはしなかった。オープン戦中は井上ヘッドの緩い球を打ちこみ、タイミングを修正してきた。準備に抜かりはない。

 これが6日のソフトバンク戦、10日の広島戦に続いて、3度目の決勝打で12球団トップ。昨年もリーグ最多の15度の決勝打を記録している。ここぞの場面や、チームが苦しんでいるときこそ、自分の出番。初めてDH制を使わず、臨戦態勢に入ったからこそ、勝利にこだわった。

 3回無死満塁では、球界を代表する右腕・山本からの一ゴロで同点に追いついた。「取れるときに取るのがチームのテーマ。いい投手に追い込まれたけど、何とか転がして点が取れた」。1点の重みを感じ、うなずいた。

 「残り1週間。やるべきことはやれている。あとは油断だけしないようにすることが大事だと思う」

 2打点を加え、オープン戦5打点、打率も3割に近づいた。シーズンでも4番として打線を支える。大山のポリシーは揺るがない。 (鈴木 光)

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