「外国人に頼らん」阪神・大山 主砲としての所信表明 主将としては「やりやすくするのが僕の仕事」

[ 2021年1月17日 05:30 ]

<阪神自主トレ> 沖縄県内のグラウンドで自主トレを行った大山(阪神球団提供)
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 阪神の大山が沖縄県内で梅野、岩崎らとの合同自主トレ公開後にオンライン取材に応じ、まずは「主砲」としての矜持(きょうじ)を示した。

 「チーム的には外国人の力は必要だと思うんですけど、個人的には外国人の力に頼らず、一本立ちというか、自分でしっかりやらないといけないと思っています」

 昨季は結果的にキャリアハイの28本塁打を放ち、名実ともに4番としてチームをけん引したと言えた。ただし開幕は三塁の定位置をマルテに譲り、ベンチスタートの屈辱を味わった。失速した夏場にはサンズに4番の座も譲った。随所に反省材料が見つかった1年でもあった。その悔しさを込めたコメントに、4番としての「独立宣言」の決意を乗せた。

 一方で、今の大山は「主砲」だけの存在ではない。「主将」としてもチームの支柱。その自覚も示した。

 「外国人選手がやりやすいようにしていくのが、僕の仕事だと思っているので、来た時にはいろんなコミュニケーションを取っていきたい」

 コロナ禍により、大山の前の3番として構想される新助っ人、ロハス・ジュニアは来日時期が未定。春季キャンプまでに来日できるかも未定で、開幕までの時間は決して多くはない。そこで、R砲がチームになじみやすいようにサポートすることも約束。頼れるリーダーとしてもチームをけん引する構えだ。

 「去年の数字から今年がまた始まるわけではないですし、ゼロから始まる。一からじゃないですけど、去年よかったところはしっかりプラスにして、レベルアップできるように新たな自分を見つけていきたい」

 5年目の今季は立場が変わり、求められる役割もこれまでとは異なるが、「自分のことをやるだけなので変わらない」と前だけを見据える。今オフの課題は走攻守すべてのスケールアップ。「主砲」と「主将」の自覚を胸に、チームの先頭に立つ。(長谷川 凡記)

 ≪虎の4番キャプテンは鳥谷と福留≫阪神の「キャプテンで4番」は、キャプテン制が復活した2012年以降では、13年鳥谷(26試合)と17、18年福留の2人。17年に鳥谷からキャプテンを譲り受けた福留は、開幕戦を含む93試合で4番を務め、チーム2位の18本塁打(4番では10本塁打)。18年は開幕4番だった新外国人・ロサリオの不振を受け、7試合で4番に座っている。

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