大野豊氏 阪神・ボーア&サンズ悩ます森下のカーブ 直球待ちの極端な攻めもあり

[ 2020年8月29日 06:00 ]

パ・リーグ   阪神3-4広島 ( 2020年8月28日    マツダスタジアム )

<広・神(12)>4回2死、サンズは空振り三振に倒れ、悔しげな表情を見せる(撮影・坂田 高浩)
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 【大野豊 視点】阪神は森下と4度目の対戦でも攻略しきれなかった。暑さが続く中で打線がある程度、得点しないと勝てないのはどのチームも同じだが、一発を含め長打力のある4番サンズと6番ボーアが分断されては大量得点は見込めず、投手への援護も厳しくなる。

 両助っ人に限ったことではないが、特に2人には遅いカーブが邪魔になっている印象がある。サンズは四球こそあったが、この日も無安打に終わり森下に対しては依然ノーヒット。4回の2打席目は外角一辺倒の攻めながら初球に遅いカーブを見せられ、結果的に153キロの速球で空振り三振。6回は一転、内角に真っすぐ3球で左飛に打ち取られた。

 ボーアも2回は1、2球目のカーブで追い込まれ最後は外角への150キロ速球で空振り三振。5回は7球目まで1球もカーブが来ない中、最後はワンバウンドするカーブに手が出て三振だった。

 制球力も良く四球で自滅するタイプではないだけに攻略するのは簡単ではない。追い込まれるまではカーブを捨てて強い真っすぐを打ちに行くなど、極端な攻めがあってもいいのではないかと思う。

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