原監督「そこが一番わが軍の課題」新たな先発投手台頭に笑顔 直江には「お兄ちゃんたちが守っている」

[ 2020年8月29日 18:06 ]

セ・リーグ   巨人12―3中日 ( 2020年8月29日    東京D )

<巨・中>勝利し、喜びを分かち合う原監督(左から2人目)、今村(同4人目)ら巨人ナイン(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 首位・巨人が2回に一挙5点を取って逆転するなど今季最多タイの12点を挙げて中日に圧勝。貯金を今季最多タイの13とした。借金4となった中日は自力優勝の可能性が消滅している。

 巨人は0―1で迎えた2回、1死から中島の四球と大城、若林の連打で満塁とし、先発左腕・今村が今季初安打初打点となる左前適時打を自ら放って追いつくと、続く坂本は4連打目となる2点適時打を中前へ。この当たりを中堅・大島が後逸して満塁の走者が一気に本塁生還を果たし、坂本も一気に二塁へ進んだ。さらに2死後、ウィーラーは左脇腹付近への死球で一、二塁。ここで主砲・岡本がこの回5点目となる左前適時打を放った。

 巨人の原辰徳監督(62)は「若林がいいところでね、打ってくれて。そして、ピッチャーの今村が。あれで何となくチーム全体が活気づきましたですね」と2回の集中打に笑顔。「相手投手が非常に力のある投手ですから。センター中心に打ち返していこうという部分からいくと、少々甘く入ったんでしょうけどもね、うまく打てたと思いますね」と振り返った。

 2回の鮮やかな逆転の後も着々と加点したこの日の巨人打線。「なかなか思った時に1点というのがね、一番難しいもんなんですけど、きょうは非常にジャイアンツの展開の中でね、非常にいい、好転していきましたね」とした原監督。7回1失点の先発左腕・今村については「多少最初は不安なところもあったと思うんですけど、開き直って。自分でヒットを打ったところぐらいからですね、まっすぐを中心に組み立てることができて、変化球も生きてきたかなという。本来のピッチングができたというふうに思います」とし、開幕9連勝のエース菅野、7勝2敗の戸郷に続く先発投手の台頭について聞かれると「そこが一番わが軍の課題といいますか。逆に言うとピッチャーの中ではチャンスがある、という部分ではですね、きょうの今村のピッチングというのは非常にチームにとっても大きいと思います」と満足げだった。

 30日の3連戦最終戦では20歳右腕・直江が初勝利を懸けてプロ2度目の先発マウンドに臨む。「思い切ってね。すべてお兄ちゃんたちが守っているわけですからね。外連味(けれんみ)のない自分の投球をね、してくれればいいと思います」と期待を寄せた。

続きを表示

2020年8月29日のニュース