高知、明徳義塾を接戦で下す 来秋ドラ候補・森木、3回無失点6K

[ 2020年8月29日 13:20 ]

第64回高知県選抜高校野球大会 Aブロック決勝   高知1―0明徳義塾 ( 2020年8月29日    高知市野球場 )

<高知・明徳義塾>7回から救援し3回2安打無失点と好投した高知・森木大智
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 高知が虎の子の1点を守り抜き、明徳義塾を下してAブロックの頂点に立った。3回1死走者なしから「2番・捕手」の吉岡七斗(2年)が決勝の先制ソロをバックスクリーンへ。7回からは最速150キロを誇る来秋ドラフト候補のエース・森木大智(2年)が救援で3回を2安打無失点。6三振を奪い、新チームとなって初の公式戦を無敗で終えた。

 「何とか抑えて1点を守り抜こうと思っていた。明徳さんは真っすぐに合わせて打ってくるので、変化球をうまく使えました」

 「3番一塁」で先発出場し、7回からマウンドへ。この日は「野手からの投手」がテーマだったが、その立ち上がりに連打を浴びていきなり無死一、二塁のピンチ。それでも相手の走塁ミスでまず1死を取ると、1死二塁から連続三振で脱出した。連打されたのはどちらもこの日の最速147キロを計測した直球。明徳義塾打線の狙いを読み「流れが悪かったので、三振を狙っていた」とスライダーでバットに空を切らせた。8、9回は一人の走者も許さなかった。

 優勝した今夏の代替大会は3年生中心のメンバー構成だったため出場せず、昨秋以来約1年ぶりとなった公式戦をいい形で締めくくった。当面の目標として無敗での神宮大会と来春選抜大会出場を掲げる剛腕。「野球はチームスポーツなので、個人のことよりチームが強くなるために何ができるか。個人としても最速より、アベレージで140キロ台後半を出せるようにしていきたい」と闘志を燃やした。

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2020年8月29日のニュース