阪神・矢野監督 糸井、福留の代打不発で森下攻略ならず BS砲も2人で18打数1安打

[ 2020年8月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-4広島 ( 2020年8月28日    マツダスタジアム )

<広・神(12)>7回表終了後、ベンチで戦況を見つめる矢野監督(撮影・坂田 高浩)
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 勝負を決める一打は無情にも前進守備シフトを敷いていた近本の頭上を越えた。同点に追いついた直後の9回1死一、二塁。岩崎が上本に痛恨の一打を浴びて力尽きた。6月25日のヤクルト戦以来、2度目のサヨナラ負け。阪神・矢野監督は敗戦の責任を一身に背負った。

 「勝負の結果は俺の責任で受け止める。“たら、れば”ばっかりを言っても、しゃあないんで。前向いてやるしかない。そんなん言っとったら勝負できない」

 一夜にして借金生活へ逆戻り。やはり過去3戦3勝を許していた森下を4度目の対戦でも完全攻略できなかったことが尾を引いた。最大の好機は大山の一発で1点差に迫った7回だった。右前打したボーアに代走・植田を送り、梅野の投犠打で1死二塁になってから再び動いた。

 「ルーキーとはいえいい投手なんで」

 好投手と認めているからこそ数少ないチャンスにかけた。直近4試合で出番がなかった糸井を小幡への代打で起用。5試合ぶりの打席はフルカウントから151キロの前に左飛に倒れた。代打のカードは、もう1枚。4試合ぶり起用した福留は152キロで空振り三振に終わり、森下の牙城を崩せなかった。

 「みんな一生懸命にいっている」

 指揮官は攻撃陣をかばった。先の中日3連戦で奮闘したボーア、サンズも森下に対しては2人合わせて通算18打数1安打。両ベテランと両助っ人。打つべき人が打たないと天敵打倒には届かない。(山本 浩之)

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