“アベノバット”で連敗脱出 負ければ自力V消滅で、中日・阿部が4度目の決勝打

[ 2020年8月29日 05:30 ]

セ・リーグ   中日5-3巨人 ( 2020年8月28日    東京ドーム )

<巨・中13>7回1死一、二塁、阿部は適時二塁打(撮影・小海途 良幹)
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 徳俵で踏みとどまった。中日は0―3から逆転勝ちし、連敗を3で止めた。6回に堂上の右越え適時二塁打などで一挙3点を奪って同点に追いつき、7回1死一、二塁から阿部が決勝の2点二塁打。鍵谷の外角フォークを捉え、右中間を破った。「チャンスで回って来て、後ろにつなぐ気持ちがいい結果につながった」。6回も右中間への二塁打で同点劇をお膳立て。今季57安打のうち7割を超える41安打が中堅から右方向と「右打ち」が代名詞になってきた。

 原点はHonda時代の先輩の一言だ。「お前の打球は右に良い打球が行く」。同社で12年プレーし、社会人日本代表の主将を3年間務めた多幡雄一氏(現Hondaコーチ)に指摘され、引きつけて強く右方向へ打つ練習を繰り返した。「あの言葉がなければ僕はプロに行っていない」。4度の決勝打はビシエドと並んでチーム最多。負ければ自力優勝の可能性が消滅する一戦に勝利した与田監督も「逆転勝ちは非常にいい流れになると思う」と逆襲を誓った。

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2020年8月29日のニュース