オリックス 8年目…仙台でやっと“天敵”則本昂初攻略!吉田正V撃!

[ 2020年7月25日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス6―2楽天 ( 2020年7月24日    楽天生命 )

<楽・オ>5回まで零封しガッツポーズの榊原(撮影・長久保 豊)
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 初対戦だったKスタ時代の13年から8年目。オリックスが24日、仙台の地で初めて楽天の則本昂に黒星を付けた。天敵を沈めた立役者は吉田正だ。決勝の先制打が猛攻の口火だった。

 「則本さんなので、1点でも取ることが大事。先発投手から点をとらないと、というところがあったので。良い投手なので狙い球を絞って。ファーストスイングで仕留められるように。なかなかチャンスがないので、先制できたのは良かった」

 巡ってきた好機を逃さなかった。初回1死二塁。1ボール2ストライクからの内角高め149キロを中前へはじき返した。チームにとって10試合ぶりの先制点。4回には右前打、8回には遊撃強襲の内野安打と3安打。前回対戦の開幕6月19日は3打数無安打だっただけに、録画視聴している大人気ドラマ「半沢直樹」の名ゼリフ「倍返し」ばりに借りを返してみせた。

 負のデータを振り払う一打でもあった。チームは則本昂に対して、仙台で13年5月4日の初対戦から14試合で10勝を献上。吉田正の千金打を皮切りに、8回のロドリゲスの左中間2点二塁打まで10安打6点。盛岡で16年5月18日に14安打10点を奪って以来の2桁安打で飾り、西村監督からも、「初回から1点取れて、正尚がね。どこのチームに対してもそういう(苦手)投手をつくってしまうと上位にいきづらくなってしまう」と称えられた。

 チームは引き分けを挟んで今季3度目の3連勝で単独5位に再浮上。最大8あった借金を4まで減らした。西村監督は「また明日から、しっかりやっていくだけです」と力を込めた。(湯澤 涼)

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2020年7月25日のニュース