ヤクルト・川端「正直、足が震えてました」腰の手術乗り越え、満塁で代打サヨナラ打「やっとここまで…」

[ 2020年7月25日 22:26 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―5巨人 ( 2020年7月25日    神宮 )

<ヤ・巨>9回1死満塁、サヨナラ安打を放ち、ガッツポーズの代打・川端(撮影・木村 揚輔)
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 2位・ヤクルトが首位・巨人相手に6―5で9回サヨナラ勝ちを収め、巨人と2・5ゲーム差とした。

 守護神・石山が1点リードを9回に追いつかれたその裏、勝負を決めたのはプロ15年目を迎えたベテラン、川端慎吾内野手(32)のバットだった。1死満塁で代打に登場すると、初球空振りの後の2球目、巨人守護神・中川が投じた高めの145キロ直球を左前に運び、サヨナラの走者を迎え入れた。川端のサヨナラ打は2018年8月14日の巨人戦(神宮)でアダメスからサヨナラ二塁打を打って以来。2年ぶり自身4度目の一打だった。

 本拠・神宮での有観客初勝利を呼び込んだ川端は「打てて本当に良かったです」と笑顔。この日最大の手拍子に背中を押されて向かった打席は「いやもう、あの~…本当にメチャクチャ緊張してまして。正直、足が震えてました」と振り返った。

 悩まされてきた腰の手術を受けて、たどり着いたお立ち台。「今年春のキャンプも行けずにずっとリハビリを続けて来たんですけど、やっとここまで来れまして。また、このお立ち台に立てるっていうのが本当に今、不思議で仕方ないです」。そう率直な思いを口にした川端にスタンドから再び盛大な拍手が降り注いだ。

 「本当に久しぶりに温かい声援をいただいて、本当にうれしく思います。本当に力になります」と感慨深そうな表情を浮かべた5年前のセ・リーグ首位打者。巨人とのゲーム差は2・5に縮まったが、「本当にベンチの雰囲気もとてもいいですし、この勢いのままあしたも勝ちたいと思います」と頼もしかった。

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