阪神・青柳 リーグトップタイ4勝目!先制されても修正、3回から12人連続アウト

[ 2020年7月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―2中日 ( 2020年7月24日    ナゴヤD )

<中・神>力投する青柳(撮影・大森 寛明)
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 上質な修正能力で白星をつかんだ。阪神・青柳は24日の中日戦で、尻上がりにリズムをつかみ6回2失点。打線の逆転劇で勝ち投手の権利が転がり込み、リーグトップタイの4勝目をマークした。

 「悪い時の自分が出たのは反省しないと」

 序盤は制球に苦しんだ。2回は2死から安打と2四球で満塁のピンチを招き井領にはシンカーを中前に運ばれ2点を先制された。「四球自体も、(2死からの)出し方も悪いのでそこは反省点。四球の2点なんで」。

 それでも、今年はひと味違う。立ち直れず、崩れたままになることもあった過去の自分と決別するように、3回からは“快投モード”に切り替わった。福原投手コーチの「足が動いてない」という助言も参考に、投げ出す際の足の動きを意識してフォームを微調整。3回先頭の大島から12人連続でアウトを奪取した。

 代打を送られ86球での降板となったが、その回に逆転に成功し好投は報われ「野手の守り、打つ方にも感謝して」と頭を下げた。

 今春キャンプでは沖縄へ観戦に訪れた妻や義母、義姉らを数日間“おもてなし”。「せっかく沖縄まで来くれたんで、おいしいものも食べて帰ってもらいたいので」。行きつけの豚しゃぶ店、イタリアン、沖縄料理とグルメサイトも頼りに連日、予約を入れた。マウンドで腕を振れるのも周囲の支えがあってこそ。「その気持ちはずっと持って投げます」。この夜も愛する家族、感謝する周囲にしっかりと勝利を届けた。

 矢野監督は「2点はもったいない。もっと高いレベルを目指してもらうというとこで、あの2点で負ける可能性がある」と評した。 求められるレベルが上がっていることは右腕も自覚する。「自分はたまたま勝ってるので。チームが勝ってるのがうれしい」。リーグ1位の勝ち星、1・80で3位に浮上した防御率にも笑顔はない。目指すのは「完全無欠」だ。(遠藤 礼)

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2020年7月25日のニュース