“嵐の開幕”ヤンキース コールド1勝 参考記録も新加入コールが67年ぶり1安打以下完投

[ 2020年7月25日 02:30 ]

インターリーグ   ヤンキース4―1ナショナルズ(※6回表降雨コールド) ( 2020年7月23日 )

雷雨に見舞われるナショナルズパーク(AP)
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 ヤンキースが、「いの一番」となった特別なシーズンの開幕戦を制した。昨季ワールドシリーズ覇者のナショナルズに、敵地で6回途中降雨コールド勝ち。立役者は5回を完投した右腕コールだ。

 「アドレナリンを抑えるのに必死だった。とても楽しかった」
 9年総額3億2400万ドル(約343億4400万円)の大型契約でアストロズから加入。子供の頃から憧れていた球団での初マウンドで躍動した。初回、イートンにソロ本塁打を喫したが、許した安打はこの1本だけ。最速99マイル(約159キロ)の直球を軸に5三振を奪った。コールドの参考記録ながら、開幕戦での1安打以下での完投勝利は、1953年インディアンスのボブ・レモン以来、67年ぶりの快挙だ。

 無観客での開催にも集中した。「通常で比べれば残念な面もあったけど、僕は楽しんだから気にならなかった。最高だったし、ダッグアウトの雰囲気も素晴らしかった」。ナインは得点時などにハイタッチをわざと空振りし、接触を避けた。

 スタントンが先制2ランを含む3打点を挙げ、ジャッジも2安打1打点と主軸も援護。シャーザーとの両リーグ屈指の剛腕対決を制した。生粋のヤ軍ファンとして、開幕戦での最高の思い出を問われたコールは「この試合こそが僕の最高の思い出だよ」と笑った。

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