阪神・大山　2戦連発特大7号！矢野監督「本当にレベルが高い」

セ・リーグ   阪神5―2中日 （ 2020年7月24日    ナゴヤD ）

＜中・神＞4回、大山は左越えソロを放つ（撮影・大森　寛明）
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　主砲の勢いが止まらない。阪神の大山が24日の中日戦で2試合連続となる7号ソロ本塁打をマーク。2点を追う4回先頭の第2打席で、大野雄に特大の一撃をお見舞いした。

　「良いスイングができている中で、狙い球を絞って思い切ってスイングすることができました」

　打った瞬間だった。1ストライクからの2球目、高めに浮いてきたスライダーを振り抜き、広いナゴヤドームの左翼席中段まで運んだ。反撃機運を高める貴重なアーチと、第1打席の右前打を合わせて3試合連続マルチ安打。第3、4打席は凡退したが打率を・347まで上昇させた。

　「（昨季は）全試合出場ではあるんですけど、途中交代とか途中出場が多かったので。今年は、1球1秒たりともグラウンドを離れたくないです」

　今春に、人知れず明かした胸中だ。開幕三塁をマルテに譲る悔しい滑り出しも、いまや誰にも文句を言わせない活躍を見せている。4番として先発復帰した今月5日から、途中交代したのは22日の10回の代走だけ。胸に抱いている決意をカタチに変えはじめた。

　矢野監督もうなずくしかない。「甘い球をしっかり仕留められるというのは本当にレベルが高い。見ていて風格もあるし、ファウルでも雰囲気がある」。続けて「まだまだ打ってくれると思う」と全幅の信頼を寄せた。

　今季7本塁打はすべて7月でビシエドと並びリーグ月間最多。前日に途切れた、打点記録試合の“不敗神話”も再開した。その打棒が、チームの勢いと完全にシンクロしている。（巻木　周平）