都千早 3年生2人最初で最後の単独出場 大敗もエース高橋「先生や仲間に感謝」

[ 2020年7月25日 16:07 ]

2020年夏季東西東京都高等学校野球大会 東東京1回戦   都千早0―25錦城学園 ( 2020年7月25日    駒沢 )

<都千早・錦城学園>大量失点も5回を投げ抜いた都千早のエース・高橋(撮影・村上 大輔)
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 都千早は3年生2人が最初で最後の公式戦単独出場を果たした。

 エース高橋絢投手(3年)は雨で2度の中断に見舞われ、足下もぬかるむコンディションの中で志願の完投。「途中で代わるかと言われたが、最後までやりきりたいと思ったのでいきました。試合をやらせてくれた周りの方や先生、仲間に感謝したい」

 特別な夏だった。

 入学時は先輩を含め部員が5人。唯一の同期で主将の藤野大地内野手(3年)が小学生以来のプレーで未経験に近く「せっかく野球を選んでくれたのに野球が嫌いにならないか心配だったが、あきらめずにやってこれた。野球技術じゃなく、人をしっかりまとめようとか野球以外のところを頑張った。良い仲間に巡り会えたと思う」と二人三脚で過ごした相棒に感謝した。

 これまでは連合チームで出場してきたが、昨秋は9人そろい、単独出場の予定だった。しかし藤野が故障でプレー不可能となりやむなく辞退。「みんなで話し合って、夏にすべてをぶつけようと」。冬は週2から週4に練習日を増やし、実戦練習も多く積んだ。4月からは待望の1年生5人も合流。晴れて単独として出場できた。「単独で出られてすごくうれしかった」

 シード校の厚い壁に阻まれ、高橋は「きょうは悔いが残った。野球が大好きなので、高校までと思っていたが大学でも続けようと思う」。大敗も新たな希望を抱き、高校野球に別れを告げた。

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