西武・松坂 初フリー打撃登板で開幕ロード見えた!生命線カット光った55球

[ 2020年2月20日 05:30 ]

<西武・南郷キャンプ>西口コーチ(右)の前で打撃投手を務める松坂(撮影・尾崎 有希)
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 外角のボールゾーンからカットボールが鋭くストライクゾーンへと曲がった。西武・松坂が、源田から2球連続で見逃しストライクを奪う。球種を予告されながら手が出ない新主将は、思わず首をひねった。

 「みんなは初めて見る軌道なのでなんとも言えないけど、コントロールも、曲がり方もよかった。曲がり球はまずまず投げられていると思う」

 宮崎・南郷キャンプ最終日に初めてのフリー打撃登板。源田、外崎の侍戦士に愛斗、川越を相手に計55球、29スイングで安打性1、空振り1、見逃しストライク6に、ファウルも10奪った。「楽しかった。レギュラークラスのバッターに振ってきてもらうと、初めて分かることがある」。手応えは生命線のカットボールだ。源田は「めちゃくちゃいい。手が出なかった。ギュッてストライクゾーンに(曲がった)。“そこは打てん”と思った」と脱帽。直球に空振りした外崎も「甘い球が1球もなかった。ツーシームを外角に投げてきたのは珍しい。実戦になってくると球種も多いので、打者は絞りづらいと思う」と舌を巻いた。

 前日までブルペン投球は8度。「物覚えが悪いので、できるだけ多く投げて調子を上げていくタイプ。ここ数年それができなかった」。登板前後の投球練習を含めキャンプ最多の計122球締めと、右肩の状態の良さは明白だ。今後は打ち上げ後に移動した高知を拠点に調整する。25~27日の練習試合(宮崎)で対外試合初登板し、1~2試合のオープン戦登板を経て、開幕に向かう。

 マウンドを降りる際には球場の拍手に軽く手を上げ応えた。「できれば1軍のマウンドで体験したいですね」。西武・松坂として喝采を受けるための階段を、また1つ上った。 (春川 英樹)

 ▼西武・辻監督 どういうピッチングをするかと思って見ていたけどベテランらしく、球質もいい。調整がうまくいっている。彼にとっては十二分のキャンプだった。

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