阪神・矢野2軍監督 54年ぶり甲子園胴上げや!8年ぶりVへM2初点灯

[ 2018年9月20日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神3―0ソフトバンク ( 2018年9月19日    鳴尾浜 )

<神・ソ>優勝マジックを2とし、笑顔でナインを迎える矢野2軍監督(右端)     (撮影・成瀬 徹)    
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 8年ぶり、16度目優勝に王手! 阪神2軍は19日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)に3―0で勝利して優勝マジック「2」を初めて点灯させた。5回に島田海吏外野手(22)の2点二塁打などで3点を挙げると、先発・岩田稔投手(34)が7回無失点。急きょ甲子園に球場を移した20日の同戦に勝てば、1964年以来、54年ぶりの甲子園胴上げとなる。

 手こずっていたソフトバンクの育成・渡辺健を一気にKOした。5回2死まで1安打に抑えられていたが、今成の中前打を合図に怒濤(どとう)の攻撃。長坂が四球でつないで一、二塁から島田が右越えに2点二塁打だ。

 「2死から今成さんも長坂さんもつないでくれて、きれいな安打でなく、詰まった当たりでも何でもいいからというのがあった。ああいう結果になってよかった」

 送球間に三塁へ進み、さらに江越の遊撃内野安打で生還。2死走者無しから一気に3得点して突き放した。このつながりには、矢野2軍監督も「すごい。2アウト2ストライクからゼロでみんな終わるのかなと思っていたところで、超積極的に行こうなとか、諦めずに行こうなとか、誰かを喜ばせようというのが詰まった内容だった」と満足そうだった。

 2位との直接対決で、勝てば8年ぶり優勝に王手がかかる。しかし序盤からゼロ行進が続き、同監督も「緊張していた」というように重圧が掛かっていた。それでも島田がリーグ最多の26個目、江越も同2位の24個目の盗塁を決めて、ウエスタン記録を更新中のチーム盗塁数は160に達するなど、普段着の矢野野球はできた。

 「今日負けたら嫌だなと思っていた。だから勝ててよかった。明日、甲子園でというのはみんなにとってもいいことかなと思う」

 20日、21日の同戦は当初は鳴尾浜で開催される予定だったが、優勝決定の可能性が生じたため、14日に甲子園に変更された。球団関係者は「お客様にとっても甲子園のほうがいいのではという判断」と説明。甲子園での胴上げは1964年以来、54年ぶりの快挙となる。「やることは変わらない。油断するスキが出ないようにやれれば」。就任1年目での優勝となれば06年の島野育夫以来(途中から立石代行)。矢野2軍監督も、球団の配慮に応えるために、多くのファンに笑顔を届けるために、きょう一気に決めるつもりだ。

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2018年9月20日のニュース