亜大・中村稔、最多14K 意地の完投で注目対決制す

[ 2018年9月20日 05:30 ]

東都大学野球第3週第1日   亜大5―2東洋大 ( 2018年9月19日    神宮 )

<亜大・東洋大>14K完投勝利の亜大・中村稔(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 1回戦2試合が行われた。亜大のエース左腕・中村稔弥投手(4年)が2失点14奪三振で完投、東洋大に先勝した。駒大は辻本宙夢(ひろむ)投手(4年)が好投、継投による完封リレーで、国学院大を1―0で下した。

 東都には俺もいるぞと言わんばかりだった。亜大のドラフト候補左腕・中村稔が144球を投げ、自己最多の14奪三振の力投で2失点完投。東洋大のドラフト1位候補・上茶谷との投げ合いを制して「今日は真っすぐが切れていた」と汗を拭った。

 リーグ通算15勝で現役通算勝利トップを走る。前節の中大戦は1、3回戦で先発も途中交代し、勝ち点を落とした。OBの東浜(現ソフトバンク)の「先発投手は勝敗がつかないと駄目」という言葉を思い出し、自らを奮い立たせた。序盤は制球を乱したが、伸びのある最速140キロとスプリットで三振の山を築いた。

 視察したソフトバンクの永井智浩スカウト室長は「凄くタフ」と通算11度目の完投を果たしたスタミナを評価。プロを目指すエースは「投げる試合は最後まで行く」と自覚をにじませた。 (松井 いつき)

続きを表示

2018年9月20日のニュース