昨季阪神で0勝も…西武・榎田 新天地で開花10勝「一回、なくした目標」

[ 2018年9月20日 06:40 ]

パ・リーグ   西武12―4日本ハム ( 2018年9月19日    メットライフD )

<西・日>7回3安打2失点に抑え10勝目を挙げた榎田(撮影・篠原岳夫)
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 西武・榎田は辻監督から右肩を3度、叩かれた。プロ8年目で初めて届いた10勝目に、少し言葉が詰まった。

 「プロに入った時は目標は持っていた。でも中継ぎに回ったり…。一回、なくした目標というか。奇跡です」

 7年で培った引き出しで立ち直った。初回は4四死球。押し出しで先制点を許した。だが2回から軸足の踏む位置を数センチ一塁側へ移動した。これで、生命線の右打者への内角直球の角度がはまった。2回から5回まで完全投球。6回先頭に初安打を許したが、7回3安打2失点で、記念の白星をつかんだ。

 10年の阪神ドラフト1位。古巣では中継ぎで重宝されたが、出番は減るばかりだった。「ケガをしてチェンジアップを覚えたり、どうやったら1軍で活躍できるかずっと考えてきた」。腐らず、実直に進んだ。開幕直前の3月14日、結婚記念日にトレード発表。念願の先発でチャンスを手にした。移籍初登板は4年ぶりの先発。4月12日のロッテ戦で初勝利し「もう一回、やっていけると思った」と白星を積み上げた。

 15勝の多和田、12勝の菊池に続く2桁勝利。左腕2人の2桁勝利は前回優勝した08年の石井一、帆足以来だ。「阪神でできなかったことが、ここでできた」。今季3度目の6連勝でマジック9。近づく優勝へ、榎田がまさに原動力になっている。 (春川 英樹)

 ≪10年木佐貫(オ)以来≫移籍の榎田(西)が10勝目。西武で移籍1年目に2桁勝利は、08年石井一久(前所属ヤクルト)が11勝して以来11人目になった。また、榎田は昨年阪神で0勝。前年未勝利の投手が移籍先で2桁勝利は、10年木佐貫(オ)が10勝(09年巨人で0勝)して以来で、西武の投手では初めてだ。

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