史上初デビュー弾から4年 ヤクルト西浦 初2発!初10号「あまり実感ない」

[ 2018年9月20日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト9―4阪神 ( 2018年9月19日    神宮 )

<ヤ・神>4回無死、西浦は左中間に2打席連続の10号ソロを放つ(撮影・岩崎 哲也)
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 夜空に2本のアーチを描いた。ヤクルトの西浦が自身初の2本塁打を含む3安打で自己最多5打点。「あまり実感がないです」と、お立ち台で照れた。

 初回、3―1とした山田哲の2ランの後に2人の走者を置いて左中間席へ9号3ラン。4回は再び左中間へ2打席連続の10号ソロを放った。「状態、相手投手で変える」という打撃フォームは、この日はブレーキの鋭いチェンジアップのある岩貞に対して「前に突っ込まないように」と意識。見事に奏功した。

 法大から入団した14年、史上初となる新人の開幕戦初打席初球本塁打を記録した。派手なデビューだったが、昨季までの4年で通算本塁打は9本。内野の競争に勝てず、2桁の出場試合にとどまり続けた。今季は124試合出場で自身初の2桁アーチに到達。「目標にしていたのでうれしい」と頬を緩めた。

 連日の早出の打ち込み、試合後にベンチに残って行う素振りの効果が出つつある。後半戦で遊撃に定着しても「ライバルがいっぱいいる」と慢心はない。名遊撃手だった宮本ヘッドコーチは「ゴロを捕って投げる部分は良くなってきた」と評価。「試合を感じて試合を動かすまではまだまだ」との厳しい言葉にも期待がにじむ。

 3位の巨人に5・5ゲーム差をつけ2位固め。本拠地CS開催に、背番号3は「その気持ちしかない」と言い、また素振りに向かった。 (細川 真里)

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2018年9月20日のニュース