新井さん 最初で最後の地元V心待ち ファンと共に「チャンスある」

[ 2018年9月20日 05:30 ]

27年ぶりの本拠地胴上げは目前。笑顔で打撃練習を終えた広島・新井
Photo By スポニチ

 歓喜の時が近づいて来た。広島は20日からの阪神3連戦を皮切りに、本拠地9連戦を含む怒とうの11連戦。優勝マジック4だけに、91年以来27年ぶりの本拠地胴上げは時間の問題だ。今季限りでの現役引退を表明した、新井貴浩内野手(41)にとっても最初で最後の地元V。勝利で飾り、皆で一体となって最高の美酒を味わうつもりだ。

 いつも通りの風景だった。午前11時からマツダスタジアムで始まった全体練習。ストレッチで体をほぐすと、新井はバットの感触を確かめるようにフリー打撃に汗を流した。白い歯が時折のぞく。決戦前とは思えないリラックスした表情だ。

 「落ち着いてきた感じかな。一昨年も昨年も(優勝を)経験しているからね。ボクだけじゃない。皆もそうだと思いますよ」

 直前に左ふくらはぎ痛を発症し、開幕を3軍で迎えた20年目。苦しみながらも随所で存在感を誇示した。41歳3カ月を迎えた5月23日の巨人戦でアーチを放つと、8月29日の同戦では41歳6カ月で猛打賞をマーク。球団の最年長記録をそれぞれ更新してみせた。

 一方、チームは快調に貯金を殖やしていった。4月24日に首位浮上を果たすと、以降はその座を1度も明け渡すことなく独走。8月15日に初点灯した優勝マジック32は4にまで減り、9連戦が組まれる本拠地が歓喜に包まれるのは時間の問題だ。

 「一昨年が東京ドーム、昨年が甲子園(での優勝決定)だったからね。今年はホームグラウンドでチャンスがあるので、そうなればファンの方にも喜んでもらえると思う」

 V6を達成した91年10月13日、旧広島市民球場であった祝勝会の光景が忘れられない。「グラウンドでビールかけして、野村(謙二郎)さんが万歳していた。テレビで見てうれしかった」。新井少年は当時14歳。プロ野球選手に憧れていた。

 以来27年ぶりの本拠地胴上げ。しかも、今季限りで20年間の現役生活を終える41歳にとっては、最初で最後となる地元での美酒だ。引退表明した年に巡って来た幸運を「自分ではどうしようもできないこと。皆のおかげ」と笑顔で受け止める。

 相手は古巣・阪神。先発の顔ぶれを見る限りベンチスタートが濃厚だが、「自分が出ようが出まいが、勝てばいい」ときっぱりだ。OBの黒田博樹氏とともに黄金期の土台を築いたベテラン。地元で最高の美酒を味わう瞬間が近づいている。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2018年9月20日のニュース