マエケン、気迫3連続K V6前進サヨナラ呼んだ1・5差

[ 2018年9月20日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース1―0ロッキーズ ( 2018年9月18日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ロッキーズ>雄叫びを上げる前田(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(30)が18日(日本時間19日)、ロッキーズとの首位攻防第2戦で3者連続三振を奪う好救援を見せた。2―2の8回に登板し、3番アレナドからのクリーンアップをわずか10球でなで斬った。勢いづいたチームは延長10回にサヨナラ勝ち。2位・ロ軍に連勝して1・5ゲーム差とし、ナ・リーグ西地区6連覇に前進した。

 前田の一球ごとにドジャースタジアムのボルテージは最高潮へ向かった。4年連続30本塁打以上の3番アレナド、通算2096安打の4番ホリデーと2者連続3球三振。続くデスモンドも3球で1―2と追い込んだ。3者連続三振を求める4万9537人の大観衆の声援に応える。糸を引く外角低め93マイル(約150キロ)の直球で見逃し三振。反転してガッツポーズし2度吠えた。

 「大事な試合で、特にあのイニングは大事。抑えれば勝ちに必ずつながるなと思った」

 今季救援13試合目で、初の3者連続三振。10球で6度も空振りを奪い、バットに当たったのはファウルの1球だけと圧倒した。

 抑えのジャンセンが不整脈で離脱。昨年ポストシーズンで9試合に救援し、防御率0・84の安定感を誇った前田が手薄なブルペンに配置転換された。前田は「先発で今までやってきたのでこだわりはある。ただチームの力になるのが一番」と複雑な心境を口に。首脳陣との話し合いでこだわりを説明した上で、新たな役割を受け入れた。

 8月14日には敗戦投手となるなど、そこから10度の救援登板中5試合で失点。「点差で気持ちの入り方も全く違うし、難しさは感じています」とも漏らしていた。この日は打たれて負ければ、前日奪還した地区首位の座をまた明け渡す場面。「久しぶりに気持ちの入ったボールを投げられた」とうなずいた。

 「彼に懸けている。だから配置転換した」とデーブ・ロバーツ監督。抑えのジャンセンはオフに不整脈の手術が決まっており、万全ではない。昨年以上にド軍は前田の力を必要としている。(ロサンゼルス・奥田 秀樹通信員)

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