ロッテ・ボルシンガー11連勝 スタンカ&マイコラスに並ぶ外国人記録

[ 2018年7月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―1オリックス ( 2018年7月21日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>12勝目を挙げ、ファンとハイタッチするボルシンガー(撮影・沢田 明徳)
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 右翼席のファンが「ボル神ガー」の応援タオルを振ると、ロッテ・ボルシンガーは笑顔で応えた。8回1失点。64年スタンカ(南海)、15年マイコラス(巨人)に並ぶ外国人記録のシーズン11連勝で、リーグトップを独走する12勝目を挙げた。

 5回、吉田正に先制ソロを浴び、伏見にも二塁打を許した。犠打で1死三塁を迎えたが崩れない。「あそこで抑えたのが大きい」と後続を断ち、7回の逆転劇を呼び込んだ。

 来日して身に付けたルーティンがある。まずは球場で集合し、全員でウオームアップを行う。米国にはない習慣。嫌がる外国人選手も多いが「米国ではルーティンをつくれなかった。今は日本のやり方でいいリズム」と順応している。

 食事も日本流だ。「外国に来たらその土地の食べ物に挑戦したい」と、主食をお米に替え、肉や野菜炒めを乗せる。公私に優良な助っ人右腕を、井口監督も「安心して見ていられる」と信頼する。

 ただの11連勝ではない。11戦11勝で本拠地7戦7勝。12勝に加え、防御率2・07、勝率・923もリーグトップの3冠だ。「連勝は個人ではできない。チームの努力」とおごらない右腕が、再びチームに貯金をもたらした。 (君島 圭介)

 《「11戦11勝」も球団記録》ボルシンガーが11連勝をマークした。外国人投手の11連勝は64年スタンカ(南海)、15年マイコラス(巨)に並ぶ最多記録で来日1年目ではマイコラスに次ぎ2人目だ。シーズン最多連勝のプロ野球記録は13年田中(楽)の24連勝。また、ボルシンガーは5月4日の日本ハム戦から11戦11勝となりロッテでは70年成田文男、85年村田兆治に並ぶ球団最多記録。

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2018年7月22日のニュース