初芝セガサミー初8強 長嶋さん「決勝に行ったら応援行きたい」

[ 2018年7月22日 05:30 ]

スポニチ後援第89回都市対抗野球第9日・2回戦   セガサミー7―1JR四国 ( 2018年7月21日    東京ドーム )

<セガサミー・JR四国>8強を決めた赤堀(左端)らセガサミーナインはスタンドの声援に応える(撮影・吉田 剛)
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 2回戦2試合と、準々決勝1試合が行われた。セガサミー(東京都)はJR四国(高松市)を7―1と圧倒し、10度目の出場で初の8強進出。創部からチームを激励してきた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(82)も喜んだ。また準々決勝最初のカードは大阪ガス(大阪市)が前年覇者・NTT東日本(東京都)を逆転で下し、4強一番乗りを果たした。

 高い壁を乗り越えた。06年の野球部創設以降、10度目出場で初の8強進出。13年12月に就任した初芝監督は大きな意味を感じ取っていた。

 「10回目で行けなかった壁を乗り越えた。進歩を感じます。僕も選手も重圧を感じていた。それが続いていて…」

 7―1で逃げ切った采配からは、勝利への執念も垣間見られた。2点リードの5回無死一、二塁で4番・沢良木にバントを指示。ファウルとなり、結果は四球となって追加点につながったが、貪欲に追加点を狙った。「ウチは打順に関係なく3、4番でも迷わずバントさせます」。95年パ・リーグ打点王に輝いた元ロッテ主砲の指揮官に迷いはない。

 この日、2安打した元DeNAの赤堀主将が証言する。「監督の言葉には説得力がある。打撃を細かく教えてくれたり、相手投手対策もきちんと指示を出してくれる。今日は“熱くなっても冷静に”と言われました」

 サプライズ情報も飛び込んできた。チームアドバイザーを務める小俣進氏(66=元巨人監督付広報)が創設時から見守ってきた長嶋氏に報告すると「強いね。決勝に行ったら応援に行きたい。明日も頑張ってください」と答えたという。大会名誉会長を務める男子ゴルフツアー「セガサミー・カップ」(5〜8日、北海道千歳市)は風邪で来場を断念したが、決勝を観戦する可能性はある。

 22日からの準々決勝は連戦となる。「まだ通過点。こうなったら総力戦でいきます」。チームの歴史を塗り替えた指揮官は再び勝負師の顔となった。 (伊藤 幸男)

 ▼JR四国・佐野晃監督(完敗に)やはりチーム力の差かな。投打ともにもう一つレベルアップさせたい。

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