【南埼玉】県川口 初の決勝進出 埼玉20年ぶりの公立校甲子園へ浦和学院と対戦

[ 2018年7月22日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念南埼玉大会準決勝   県川口7―2川越東 ( 2018年7月21日    大宮公園 )

<川越東・県川口>9回2失点の完投勝利の県川口・岩城(撮影・近藤 大暉)
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 センター返し。打撃の基本に忠実なナインが、初の決勝への扉を開いた。県川口の2回の攻撃。2死走者なしから試合を動かした。

 8番・大島が中前打。続く岩城も、1番の相馬も同じように中前に運んで先制点が入った。池田の当たりも中前へ落ちて2点目。2連続四球の押し出しで1点を加えると、5番・佐藤は打球方向だけでなく、四球の後の初球を狙うというセオリーにも忠実に2点適時打を放った。「何とか打とうと思った」。5点を挙げたこの回、5安打全てが中堅手・前多のもとへ飛んだ。

 「当たり前のことを当たり前に。つないでいく意識を徹底している」と鈴木将史監督。一気に優位に立つと、2年生エースの先発・岩城も好投した。4回1死からソロ本塁打を浴びた直後は制球が乱れたが、「点差があったから切り替えて投げた」とすぐに落ち着きを取り戻す。2失点完投で役割を果たした。

 公立校が埼玉で決勝に進んだのは15年の白岡以来。甲子園に出れば98年の西埼玉大会を制した滑川(現滑川総合)以来、20年ぶりの快挙となる。この間、01年春日部東、02年坂戸西、04年所沢商、06年鷲宮、08年上尾、14年市川越に3年前の白岡と7校が私学の壁にあと一歩を阻まれた。明日23日に戦う相手は強敵・浦和学院。夏は14年3回戦以来の対戦で、その時は勝っている。鈴木監督は「その場その場の試合が全て」と意気込んだ。 (山中 理子)

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