巨人、菅野でもマツダで勝てない　２２日にも自力Ｖ消滅

セ・リーグ   巨人５―７広島 （ 2018年7月21日    マツダ ）

＜広・巨＞５回２死二、三塁、菅野は会沢（後方）に勝ち越し打を打たれる（撮影・荻原　浩人）
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　７連勝で広島に乗り込んだ巨人は２連敗。同一球場での連敗は１１あと一、二歩までは迫るが、巨人がマツダの広島に勝てない。この日はエース・菅野でも敗れた。これで同一球場での連敗は１１まで伸び、球団ワーストを連夜の更新。試合後の高橋監督は「何とか（連敗を）止めたい。一回は逆転したのでね、（菅野には）何とかしてほしかった」とけん引するエースにさらなる奮起を求めた。

　１点をリードして迎えた５回。先頭・丸に右前打を許した。２死までこぎつけたが、下位打線に３連打を食らって３失点。再び逆転を許した右腕は「とにかく勝ちたかった。厳しい戦いを覚悟していたが、粘れなかった」と敗戦を悔やんだ。

　並々ならぬ覚悟で上がったマウンドで、すんなりとは試合に入れなかった。初回。記録には残らなかったが、味方の拙守も絡んで２点を失った。ベンチに下がる際に冷静さを取り戻すように、何度も首を横に振った。３回に４番・鈴木を見逃し三振に仕留めるなど、三者凡退。徐々にペースをつかむと、直後の４回の攻撃時には１死一、三塁で一塁方向への絶妙なセーフティースクイズ。自らのバットで加点し、本来ならここからギアを上げていくはずが、５回につかまった。「結果がすべて。何も言い訳するつもりはない」とすべてを受け入れた。

　５回１１安打、今季ワーストの６失点。「広島だけでなく、他のチームにも投げていく。すべてに勝つつもりでやるだけ。しっかりと前を向いて頑張りたい」と右腕。主将・坂本を左脇腹肉離れで欠く中、山口俊、菅野の２本柱で２連敗。２２日も敗れると、今季初めて自力優勝が消滅する危機を迎えた。（川手　達矢）