人生が急転…笠井、早大野球部2日で退部、独立L経てDeNA育成に

[ 2016年10月21日 07:50 ]

プロ野球ドラフト会議

武器の直球の握りを見せる笠井
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 早大4年生でBC信濃の笠井崇正投手(22)が20日、都内で行われたプロ野球ドラフト会議でDeNAから育成1位で指名を受けた。信濃からの指名は13年オリックス7位の柴田健斗投手(現四国IL愛媛)以来6人目。

 ドラフト開始から3時間近くたった午後7時50分。吉報が届いた。インターネットで指名を確認すると、こわばっていた表情がやっと崩れた。異色の151キロ右腕・笠井の夢の扉が開いた。

 1年前は都内の焼き肉店でバイトをしていた右腕は「状況がよく分からない」と、急展開した人生に驚きの声。だがほどなく、「ホッとした。早く支配下に上がって登板したい」と喜びを語った。育成指名だったことには、「これが今の評価。努力して実力をつけたい」と意気込んだ。

 一度は諦めた夢だった。旭川西から進学した早大では、野球部を2日で退部し硬式野球サークルに所属。15年秋のBCリーグトライアウトで146キロを投げ、ドラフト2位入団した今季は有銘コーチらの指導で急成長。球速は5キロ上がり変化球の制球も向上。さらに格段に上達したクイック投法は卒業論文のテーマだ。

 「勢いのある若手が多い」と印象を語るDeNAで目指すは「チームから信頼されて後半を任される投手」。独立パワーで山崎ら分厚い中継ぎ陣の一角に割り込んでみせる!(木村 揚輔)

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2016年10月21日のニュース