ドラフトも“超変革”大山1位の理由 金本監督「野手が弱点。満場一致で」

[ 2016年10月21日 07:10 ]

プロ野球ドラフト会議

報道陣の質問に答える金本監督(右)
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 場内が、どよめいた。「第1巡選択希望選手 阪神 大山悠輔 内野手 白鴎大」―。金本監督の決断は、大方の予想を覆したものだった。

 「(観覧席は)意外な歓声だったんじゃないですか。今のチームの現状を見た時に、投手と野手の差をみんなで検討しまして。やっぱり弱点といいますか、ウイークポイントは野手ということで野手でいこうと。満場一致で決まりました」

 悩み抜いた末の決断だった。「1位・大山」の決定は「お昼ぐらい」。前日スカウト会議でも1位指名決定には至らず。この日は、午前中から金本監督、四藤球団社長、高野球団本部長、佐野アマ統括スカウトで“4者会談”。桜美林大・佐々木千、創価大・田中の二者択一から始まった話し合いは、指揮官の意見で針路を変えた。競合必至と見られた2投手と同じくらい、獲得を熱望していた大山は1位なら単独指名できる公算が高い。それなら、いっそ…。今季シーズン終了まで固定しきれなかった三塁手指名に踏み切った。

 「右の大砲候補と言いますか、本当に打撃がしなやかで強くて。タイプ的にはヤクルトの山田選手に似ているかなと。そんな雰囲気はあります」

 即戦力投手2人の指名を見送ってまで獲得にこぎ着けた大砲候補。今春の関甲新リーグでシーズン最多記録の8本塁打を放ち、今夏には大学日本代表の4番も務めた大山に対する評価と期待は高く、大きい。「若い世代の野手のレギュラー格がいないからね」。昨年の高山が将来の3番候補、大山が4番候補だ。

 阪神にとっては、歴史的かつ画期的なドラフトとなった。2年連続でバッテリー以外の野手を1位指名するのは、高校生と大学・社会人に分かれた05~07年の分離ドラフトを除く49度目の通常ドラフトでは史上初となった。投手5、野手2、捕手1とバランスよく8選手を指名。予定した育成選手の指名は見送ったが、指揮官は「ほぼ100点」と笑顔で振り返った。(惟任 貴信)

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