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阪神3位 須磨翔風・才木「藤浪さんいつか超える」

[ 2016年10月21日 06:47 ]

プロ野球ドラフト会議

阪神に3位で指名され、阪神ユニフォームを着て肩車される須磨翔風高の才木浩人
Photo By スポニチ

 まさかの3位、しかも地元阪神からの指名に才木は驚き、会議室に詰めかけていたチームメートから歓声があがった。「おめでとう」など祝いの言葉を浴び「こんなにも喜んでくれて……」と感激の涙が流れた。

 「高校入学の頃はプロなんて想像もしていなかった」。神戸・王塚台中学(軟式)2年秋から投手となったが球速は120キロ程度だった。

 中学3年の冬、阪神選手が先生役の野球教室に参加すると、能見から「フォームがきれいだね」とほめられた。強豪私学からの誘いはなく、公立を受験すると伝えると「この先、見返してやればいいんだ。スカウトに言っておくよ」と励まされた。「やはり負けず嫌いなんだ。いつかは、てっぺんに立つ」と反骨の炎を燃やした。

 進学先は兄も通った神戸市立の須磨翔風。同期に神戸市の優勝投手も準優勝投手もいた。中尾修監督(50)は「いいライバルがいて、支え合いながら努力していた」と成長をみていた。

 指名直後、待機していた母・久子さん(55)と真っ先に握手した。母は早朝練習に備え、毎朝4時台に起き、弁当に加え、おにぎりを6個握った。授業は7時限で、休み時間ごとに1個づつ食べる。そうして入学時から身長は4センチ伸びて1メートル88、体重は9キロ増えて79キロになった。最高球速も148キロを計測した。

 「タイガースには藤浪投手もいる。いろいろ学びたい」。同じ手足の長い体型。ユーチューブで見ては手本にしていた。「目標か」と問われ「いえ“超える”という意味です」と答えた。大言壮語ではない。「好きでやっている野球。やる限りは謙虚にコツコツ努力して、いずれは日本一の投手になりたい」。それが周囲への恩返しになると潤んで輝く目が語っていた。(内田 雅也)

 ◆才木 浩人(さいき・ひろと)1998年(平10)11月7日生まれ、兵庫県出身の17歳。王塚台中2年時に外野手から投手に転向。須磨翔風では2年春の県大会で先発を務め、創部初の4強入り。甲子園経験はなし。長身から投げ下ろすスピンの利いた直球は最速148キロ。キレのある変化球も持ち味。1メートル88、79キロ。右投げ右打ち。

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