【シリーズ新視点】防御率は広島に軍配もタイトル無縁ハムの実力が上?

[ 2016年10月21日 10:00 ]

日本ハムの大谷
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 両リーグ防御率個人ランキングだけを見ると、両チームの先発陣には大きな戦力差がある。広島は2位にジョンソン、3位に野村、7位に黒田がおり、野村は16勝と勝率・842の2冠。日本ハムは11勝の有原が5位にいるだけだ。ただし短期決戦で、規定回到達はさほど意味をなさない。

 先発投手の力を測るセイバーメトリクス指標に「ゲームスコア」がある。先発1試合ごとに投球内容を採点。50点から始まり、三振を奪えば加点、安打や四球、失点で減点される。9回27奪三振で完全試合をした時の114点が最高点。これをCSファイナルSに先発した両軍計9投手で、シーズン全先発の平均を比較。結果は日本ハムの圧勝だった。

 両軍トップは165キロ右腕の大谷で、平均が68・4点。防御率1・86の数字以上に、被安打89の倍近い174奪三振で打者を圧倒している。15奪三振の1安打完封で優勝を決めた9月28日西武戦は、プロ野球歴代でも屈指の99点をマークした。2位は夏に救援から転向した増井で67・1点。先発した8試合で6勝を挙げ、57回1/3で与四球14と少ないのが大きい。

 3位にやや離れて広島のジョンソンが入ったが、以降は高梨、有原と再び日本ハム勢が続いた。実力がありながら個人タイトルに無縁だった日本ハム先発陣が、日本一という最高の栄誉を自らの腕でつかみ取れるか。 (記録課・矢吹 大祐)

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