北海エース大西 完全燃焼の笑顔 無念準Vも「やりきったぞ!」

[ 2016年8月21日 17:03 ]

<北海・作新学院>北海の先発・大西
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第98回全国高校野球選手権大会決勝 北海1―7作新学院

(8月21日 甲子園)
 準決勝まで1人で投げ抜いた北海エースの大西。決勝で力尽き、悲願の全国制覇はならなかったが、鉄腕の目に涙はなかった。勝利の時も、ピンチの時でも忘れなかった晴れやかな表情。「やりきったぞぉ!」。最後に見せたのもやはり笑顔だった。

 4試合で457球。平川監督が「心配」と話していた疲労が大西の肩を襲った。3回まで毎回走者を出しながら無失点で切り抜けたが、4回に2四球と二塁打を許して無死満塁とすると、失策とさらに連打を許し、この回1死も奪えないままマウンドを2年生の多間に託した。

 その多間も相手打線に追加点を許す苦しい展開。それでも、常に笑顔を忘れない。ベンチでは多間の首にアイシングを施すなど、主将としてもチームのためにできることをやりきった。

 両チームの選手をねぎらった後、平川監督は続けて「大西のおかげでここまで来られた。決勝戦まで最高の投球をしてくれた」と大黒柱として支えてきた大西を称えた。大西も「この仲間とやってきて、高校野球を楽しませてもらいました。本当に最後までやりきることができました」。完全燃焼を誇りに胸を張った。

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