広島・黒田 野茂に並んだ日米201勝 7回零封に決勝スクイズも

[ 2016年8月21日 05:30 ]

<広・ヤ>野茂に並ぶ日米通算201勝目を挙げた黒田はファンとタッチを交わす

セ・リーグ 広島2―0ヤクルト

(8月20日 マツダ)
 広島・黒田にとって、登板3日前の17日は07年に亡くなった父・一博さんの命日だった。南海などで野手として活躍した父からは「プロとして結果を出し続けるためには、ということを教えてもらった」という。調子が悪くても、打線の援護に恵まれなくても、結果を出すのがプロ。この日の投球がそうだった。

 「ブルペンから体が重かった。いつも以上に思ったような球がいかなくて苦しかった」。初回は先頭打者に安打を許すなど、2安打された。それでも2回以降は1四球だけで無安打。「何かを変えたというのはない。テンポ良く低めに。ストライクを欲しがらないようにした」。二塁を踏ませず、わずか88球で7回を2安打無失点。今季8勝目で、野茂英雄に並ぶ日米通算201勝を挙げた。先発では200勝だ。

 先制点も自ら奪った。序盤から好機をつくっていた打線がなかなか得点できない中、4回1死一、三塁から捕手の前に絶妙に転がした。このセーフティースクイズが決勝点となり「あの1点を守り切ろうというつもりだった」と振り返った。

 特別な思いを胸に臨んだ登板でもあった。この日は77人が亡くなった広島市の土砂災害からちょうど2年。災害直後には広島市を通じて義援金を送った。災害から2カ月後の10月には米国から帰国し、安佐南区の現場を訪問した。「結果的にそういう日に勝てて、広島の街が少しでも元気になれるのであればよかった」と汗を拭った。

 チームは5連勝で、貯金は今季最多を更新する24。2位・巨人も阪神に勝ち、最短の優勝マジック点灯は23日に伸びたが、7ゲーム差を維持している。91年以来25年ぶりのリーグ優勝は、メジャーから昨季古巣に戻った41歳右腕の初の悲願でもある。残り29試合。「何とか力を振り絞ってやっていく」と気合を入れ直した。

 ≪23日にもM20点灯≫広島の最短マジック点灯日は23日となった。広島が20日のヤクルト戦に勝ち、巨人が阪神に敗れた場合、23日に広島が巨人に勝てばM20、引き分けでM21が出る。他にも、20日の試合で広島、巨人がともに勝利、ともに敗戦、ともに引き分け、広島が○で巨人が△、広島が△で巨人が●の5ケースでも23日に広島の勝利でM21が点灯する。

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