金本監督怒「ありえない」 見逃し2三振に失策の陽川即2軍

[ 2016年8月21日 05:30 ]

<巨・神>金本監督は巨人にリードされ腕を組みながら試合を見つめる

セ・リーグ 阪神0―3巨人

(8月20日 東京D)
 打てず守れず…。阪神は20日の巨人戦(東京ドーム)に0―3で敗れ、今季3度目の4連敗、同9度目の零敗で借金12に後退した。先発三塁で起用された陽川尚将内野手(25)が初回に適時失策を犯した上に、攻撃でも2つの見逃し三振と攻守に精彩を欠き、試合後に2軍降格が決定。この日の敗戦で、チームは08年から9年連続で対巨人の勝ち越しが無くなった。

 打てない上に守れなくては、勝てるわけがなかった。不振のゴメスを外した1カ月ぶりの「国産打線」は散発3安打。守備でも初回に陽川が痛恨の適時失策を犯し、後手に回った。試合の流れを一度もつかめないまま、あえなく零敗。金本監督も淡々とした受け答えの中に怒気をはらませた。

 「あれ(陽川の適時失策)は、やってはならない、ありえないミス。スルーというかね」

 初回無死二塁の好機を無得点に終わった直後。試合の流れを、みすみす明け渡した。先発の青柳が1死一、二塁から阿部に中前適時打を浴び、先制を許した…までなら、仕方がなかった。だが、その後がいただけない。中谷からの三塁送球を、陽川が大きく後逸。一塁走者・坂本の生還まで許してしまった。つまらないミスで余計な1点を献上。上位球団相手に見せるプレーではなかった。

 「それ(見逃し三振の多さ)もちょっと考えられないね。ほとんど若い選手かな」

 ゴメス、鳥谷を先発から欠いた打線も湿った。相手先発・大竹寛の前に陽川の2つを筆頭に中谷、坂本、高山の若手が計5つの見逃し三振。せめて振らなければ、結果が出るわけもない。

 指揮官は「中堅がしっかりしないからしようがない。現状これがベストメンバー。そりゃあ今成や(新井)良太、上本とか経験者がしっかりしていれば、もちろん、そういうメンバーになる」と現状を嘆き、若手に対しても「いつも言っているけど、若いから使ってもらえるとか、そういうアレじゃない。結果が出なかったらチャンスは無くなっていくんだから。例えば横田のように。名前を出して悪いけど」と語気を強めた。その言葉通り、試合後には陽川の2軍降格、上本の昇格を決めた。

 これでライバル巨人との今季対戦成績は5勝12敗1分け。9年連続で勝ち越しが無くなった。だが「超変革」を推し進める途上では、個々の球団との対戦成績や順位などは二の次。だから指揮官は「どうでもいい」と前を向いた。どんな状況でも、常に目の前の試合に全力で臨む。金本阪神にとって、それが最も重要だ。 (惟任 貴信)

 ≪4年ぶり巨人戦5連敗≫阪神の巨人戦5連敗は12年9~19回戦にかけて9連敗(2分けを挟む)して以来4年ぶり。これで今季の巨人戦は7試合を残して5勝12敗1分けとなり、カード勝ち越しが消滅。同カードは07年に14勝9敗1分けで勝ち越して以降、9年連続で勝ち越しがない。また13年から昨季まで3年連続で勝ち越している夏の長期ロードも、今季は残り4試合で7勝9敗。こちらもあと1敗で勝ち越しがなくなる。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2016年8月21日のニュース