作新 15安打10点 5番藤野お目覚め!2安打4打点

[ 2016年8月21日 05:30 ]

<明徳義塾・作新学院>初回2死二、三塁、作新学院・藤野が右翼線に先制の2点二塁打を放つ

第98回全国高校野球選手権第13日・準決勝 作新学院10―2明徳義塾

(8月20日 甲子園)
 春夏連覇した62年以来の決勝進出を懸けた大一番で、眠っていた5番打者が目覚めた。初回2死二、三塁。作新学院・藤野が内角低めスライダーを捉え右翼線へ先制の2点二塁打。「相手の一番自信のあるスライダーを狙っていた」。塁上で雄叫びを上げた。

 準々決勝までの3試合は12打数3安打、打率・250で打点なし。花咲徳栄との3回戦では途中交代した。3番・入江は3戦連発の大活躍。「悔しかった。入江に頼りすぎてた」。前日は午後10時まで素振りし、3回にも左中間へ2点二塁打を放ち2安打4打点。「今井がずっと投げていた。点を取ってあげないとかわいそう」。打線は15安打10得点と爆発。エース今井は6回から右翼へと回り、決勝へ力を温存することもできた。

 藤野は昨夏の甲子園にも出場したが、今夏の栃木大会は提出物の遅れなど、生活面の乱れから背番号15だった。小針崇宏監督から「はい上がれ」とハッパをかけられ、日付が変わるころまで毎日バットを振った。栃木大会でチーム2位の11打点を挙げて背番号4を勝ち取り、大仕事をやってのけた。

 中3時に二塁手でU―15日本代表に選出。明徳義塾の三塁手・大北とは代表で二遊間を組み、宿舎も同部屋だった。高校進学後もロッテ・福浦のサイン色紙を贈り、大北からはEXILEの白濱亜嵐のサイン色紙をプレゼントされるなど親交を温めてきた。「絶対優勝してくれ」。試合後、親友から思いを託された。

 藤野は「全力プレーで今井をサポートして、優勝して終わりたい」と頂点を見据えた。史上初の春夏連覇から54年。73年の怪物・江川の登場からも43年が過ぎた。OBたちの思いも背負い、決勝の舞台に挑む。 (青木 貴紀)

 ▼八木沢荘六氏(62年春夏連覇のメンバー。元ロッテ監督)走攻守がそろった非常にいいチーム。あと一つ、とにかくベストを尽くしてほしい。62年夏、私は赤痢にかかって病院に隔離され、3回戦からベンチに入った。登板機会はなかったが強いチームだった。

 ≪決勝ブランク歴代4位≫作新学院が春夏連覇した62年以来、54年ぶり2度目の決勝進出。決勝進出の最長ブランクは96年熊本工の59年ぶりで、54年ぶりは歴代4位。栃木勢としては夏54年ぶり3度目、春も合わせると6度目の決勝になる。

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