大歓声と痛烈ヤジの甲子園デビュー…阪神・江越プロ初安打直後に失策

[ 2015年4月8日 08:31 ]

<神・D>6回無死、中堅手・江越はバルディリスのゴロを後逸する失策を犯す

セ・リーグ 阪神3-8DeNA

(4月7日 甲子園)
 阪神・江越大賀外野手(22)が7日のDeNA戦で甲子園デビュー。5回に代打で右前打を放ち、プロ初安打をマークした。しかし6回の守備ではバルディリスの中前打を後逸し、プロ初失策を記録した。まさに、天国と地獄を味わった夜。大歓声とヤジの両者を味わい、一人前の虎戦士となった。

 見せ場の少ない甲子園の今季初戦で、良くも悪くも虎党に最大のインパクトを残したのは江越だった。公式戦では初めての本拠地出場。プロ初安打を放ったものの、十数分後、今度はプロ初の失策を犯してしまった。多くの報道陣に囲まれた試合後。口をついて出たのは、やはり守備での反省からだった。

 「ヒットよりも後ろにそらしたエラーが…。まだまだだと思います」

 プロの厳しさと、甲子園名物の痛烈なヤジを知ったのは6回の守備だった。先頭・バルディリスが放ったほぼ正面のライナーに、一瞬の判断を誤った。ワンバウンドした打球に合わせられず、グラブに当てることなく後逸。単打のはずが、三塁への進塁を許してしまった。守備には自信を持つだけに、この屈辱を必ず力に変えなければならない。

 だが、この夜、一番の大歓声を浴びたのもまた江越だった。甲子園初打席が訪れたのは5回。能見の代打として登場すると、1ボール1ストライクからの井納の外角低め143キロをジャストミート。瞬く間に一、二塁間を破る、右前打をかっ飛ばした。「いずれは出ると思っていたので、気にしていませんでした」。通算6打席目で生まれたプロ初安打の感想を素っ気なく振り返ったところに大物感が漂った。

 思えば、昨年のルーキーだった梅野も、甲子園初打席でいきなり快音を奏でた。4月19日のヤクルト戦。中越え二塁打で自慢の長打力を見せつけると、そこから出場機会を増やしていった。今季は開幕から正捕手。1年先輩が歩みつつあるサクセスロードに、江越の姿も重ねたい。

 会心の右前打に、和田監督も期待感を抱いたのだろう。大和をベンチに下げ、江越にそのまま中堅の守備につかせた。皮肉にも失策はその直後だった。拙守への反省を促しつつも、打撃を評価することも忘れなかった。

 「(大和と交代したのは)もう一打席立たせたかったから。打つ方の内容は決して悪くない。守備は守備でしっかりと反省して、次につなげてほしいと思う」

 初ヒットの記念球は一旦は江越本人に手渡されたが、長崎県南島原市の両親へ届ける前に、8日から甲子園歴史館で展示されることが決まった。天国と地獄、歓声とヤジを一度に味わった夜。一人前の虎戦士になった。

 ≪15年ぶり≫阪神が甲子園での初戦に敗戦。昨季もDeNA戦で黒星発進しており、2年連続は99、00年以来15年ぶり。チームは3連敗で5勝5敗の勝率・500。最大3つあった貯金を使い切った。貯金ゼロは昨季7月3日以来278日ぶり。

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