キムタクさん命日に執念!原巨人 積極采配で延長戦制し5割復帰

[ 2015年4月8日 06:30 ]

<広・巨>戸根(右)を出迎える原監督

セ・リーグ 巨人2-1広島

(4月7日 マツダ)
 巨人は7日、広島に競り勝ち、今季初の3連勝で勝率5割に復帰した。9回に井端弘和内野手(39)の右前適時打で追いつくと、延長11回は代走の寺内崇幸内野手(31)が果敢に盗塁を決め、相手のミスで決勝点をもぎ取った。原辰徳監督(56)も随所に執念の采配を見せ、敵地では4戦目で初勝利。今季初の延長戦を制した原巨人に勝負強さが戻ってきた。

 歓喜に沸くベンチ裏で原監督はちょっぴり苦笑いを浮かべた。報道陣から「どっちに転んでもおかしくない試合だった」と振られ「いつも、そうだね」と答えたときだ。しかし、つばぜり合いで勝利をもぎ取るのも、また、巨人の強さだ。

 1―1の延長11回、1死から高橋由が四球で出塁。指揮官は迷わず寺内を代走に送った。サインは「グリーンライト(走れたら走れ)」。寺内は初球に二盗を決めた。「隙あらばという感じで頭の準備ができていた。いいスタートを切ることができた」。ここで鈴木が遊撃内野安打を放つと、三塁悪送球を誘って生還。原監督は「あそこで初球、あれだけのスタート。技術、走力だけでなく、非常に強さを感じますね」と寺内を絶賛した。自ら決断し、一発で決めた二盗。原監督が求める「野性味」を体現した。

 直前の10回には1死一、三塁で一走・坂本がスタートしたが、三走・片岡が三本間に挟まれてアウトに。その瞬間、表情をゆがめた原監督は「指示ミス。彼(片岡)が理由ではない。ベンチのミスです」と説明。走塁失敗の悪いムードを、好走塁で払しょくした。

 守備でも采配が当たった。最低気温9度と肌寒い天候だった今季チーム初の屋外ナイター。右肘と右膝の手術明けでコンディションが万全でない長野を「配慮しました」と今季初めて先発から外し、代役で中堅に入った松本哲が0―1の4回に本塁で補殺を決め追加点を阻んだ。今季初めて2イニングのリリーフを任せた守護神・沢村が流れを引き寄せ「(9回は)先頭打者を出しても、落ち着いていた」と喜んだ。

 この日は10年に急逝した木村拓也内野守備走塁コーチの命日。現役時代に同じ二塁を守っていた寺内は「まだ思い出す。“キムタクさんだったらこうやっているだろうな”とか…」と亡き先輩をしのび、原監督も「(この勝利が)供養になれば、それはそれで最高ですね」と話した。木村氏のように泥くさい全力プレーで勝ち取った1勝は大きい。

 ▼巨人・沢村(9回から4番手で2回無失点。今季初勝利)勝ちにつながって良かった。チームみんなの勝ち。

 ▼巨人・鈴木(11回1死二塁から内野安打で遊撃の失策を誘い、勝ち越し)とにかく三振だけはやめようと思っていた。

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