徳山 恩人にささげるプロ初勝利 亡き女房役、恩師に感謝

[ 2014年9月4日 05:30 ]

<ヤ・中>プロ初勝利をあげた徳山(左)はウイニングボールを手に小川監督の祝福を受ける

セ・リーグ ヤクルト7―3中日

(9月3日 神宮)
 ヤクルトの育成出身3年目右腕・徳山が、6回2失点でプロ初勝利を手にした。2、4回に1点ずつを失ったが「1点を取られると崩れていくのが自分のパターンだったので、何とか粘ろうと思った」と力のある直球を軸に変化球を低めに集めた。打線も徳山の奮闘に応えるかのように4回に2本のソロで追い付き、6回に勝ち越した。

 支配下登録された昨季は、4度先発も0勝2敗。今季は5月に初先発も結果を残せず2軍落ちした。「ホッとしています、本当に。僕の中では長かった」。歩んできた日々を振り返り、感慨に浸った。

 重く、苦しい一年にようやく光が差した。今年1月、三田学園(兵庫)時代にバッテリーを組んでいた同級生が急死。7月には中学時代からの恩師が亡くなった。「凄い年だなと思っていた。勝っていい報告がしたかった」と声を詰まらせながら、天から見守る恩人たちに感謝した。

 「絶対に1勝したかった。きょうは安心して、あすから新たな目標を立てていきます」と笑うと、試合後には観戦に訪れた母・愛子さん(57)にウイニングボールを手渡した。小川監督も「プロの一歩。彼にとっていい一日になったのでは」と目尻を下げた。

 ◆徳山 武陽(とくやま・たけあき)1989年(平元)7月21日、兵庫県神戸市生まれの25歳。三田学園時代は甲子園出場経験はなし。立命大を経て11年育成ドラフト1位でヤクルトに入団。13年5月に支配下登録された。1メートル85、84キロ。右投げ両打ち。

 ▼徳山愛子さん(神戸市内から駆け付けネット裏から観戦)きょうはボールと一緒に寝ようと思います。

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