井端 ラッキー“ボテボテ”逆転V打!巨人4日にもM22点灯

[ 2014年9月4日 05:30 ]

<巨・広>5回1死二、三塁 代打・井端の打球はボテボテの右前適時打となる

セ・リーグ 巨人4―2広島

(9月3日 前橋)
 巨人は3日、前田健太投手(26)を攻略して広島に逆転勝ちした。0―1の5回1死二、三塁で代打・井端弘和内野手(39)のボテボテの打球が野手の間を転がる幸運な右前2点適時打となり、逆転。続く長野久義外野手(29)の11号2ランで一挙4点を奪った。安打は6本だったが、集中力を発揮して広島に2連勝。4日の広島戦に勝って、DeNAが阪神に負ければ、優勝マジック「22」が点灯する。
【試合結果】

 前橋の雨に濡れ、井端の髪形はグシャグシャだった。お立ち台。代打で逆転打を放ったプロ17年目の39歳は、「優勝争いに大事なこと」を問われると迷いなく言った。

 「一戦一戦戦った後に“疲れたと、全部出し切った”と思える試合をやっていけばいい」

 勝負をかけた。1点ビハインドの5回1死二、三塁で原監督が動いた。好投の小山の代打に、前田健との通算対戦打率・344の井端が指名された。5球目、内角をえぐったシュートに対し、さらに内側からバットを出すようにして一、二塁間に転がした。「シュートが来たら、バットを止めてでも、ボテボテでも、走者を還そうと思っていた」。打球は、前田健と一塁手・松山の間を転々とし、右前へ。2者が生還した。

 広島との首位決戦に向け長野に移動した1日。右手の手術を翌2日に控えた高橋由に電話を入れた。「どう?」。大学時代からの旧知の仲で同い年。巨人入団が決まったときにも、真っ先に連絡を入れた。新天地で気疲れしていた自分に、溶け込みやすい環境をつくってくれた。戦いの輪に加われない仲間の声を聞き、思いを背負った。そして、稲葉(日本ハム)も2日に引退を表明。「お手本にしている人がいなくなるのはさみしいです」。グラウンドに立てる重みをかみしめながら戦っている。

 安打数は6本対11本、得点圏のチャンスは1度と5度。原監督も「結果は勝ったのでしょうけれども、何かこう、本当に勝ったのかなと」と話した。だが、前田健を押し返したのは、勝負どころをかぎわける力だった。井端の逆転打では、三塁走者のロペスが絶妙のタイミングでスタートを切った。直後には相手エースの動揺を逃さず、長野がダメ押しの左越え11号2ラン。ロペスは「全てのことに準備ができていた」。長野も「無我夢中だったので感触は覚えていない」と話す。個々が置かれた状況で、何をすべきか考え、集中力を高める。今季はそうやって戦ってきた。

 「相手よりも1点多く取れば勝てる。どうやって取ればいいか、いつも考えてやっている」

 井端の言葉はチームに浸透する。首位決戦に連勝。前田健を倒し、4日にもリーグ3連覇へ向けた優勝マジックが点灯する。 

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