涌井FA!ロッテにDeNA、巨人も参戦あるぞ

[ 2013年9月21日 06:00 ]

今オフにFA宣言する意向を固めた涌井

 西武の涌井秀章投手(27)が、今オフにフリーエージェント(FA)宣言する意向を固めていることが20日、分かった。今季は5勝7敗、防御率4・40と不振だが、年齢も若く、先発、救援の両方の経験を持つことから、FA宣言すれば数球団の争奪戦に発展することは必至。シーズン終了後にも正式に球団に申し入れるが、先発陣の補強が急務なロッテ、DeNA、巨人などが獲得に乗り出す可能性がある。

 通算85勝の元エースが、ついに腹を決めた。涌井は今年の6月14日に出場選手登録日数が8年に達し、国内FAの資格取得条件を満たした。今オフのFA権行使の可能性についてはシーズン中ということもあり「今はプレーに集中する」と明言は避けたが、近い関係者には「新たな場所でやってみたい」と漏らしており、FA移籍の意志は固いという。

 決断の背景には球団内での立場が低下したことにある。入団2年目に12勝を挙げるなど、早くからエースとしてフル回転してきたが、昨年は1勝5敗。今年は5年続いた開幕投手の座も岸に明け渡した。さらに4年目の菊池が9勝、5年目の野上と2年目の十亀が今季8勝するなど、先発陣に若手が台頭してきたこともあり、再び輝きを取り戻すためには環境を変える必要があると判断したようだ。

 昨年まで5年連続5度の開幕投手を務め、07年には17勝、09年には16勝をそれぞれ挙げて最多勝のタイトルも獲得。09年には沢村賞も受賞した。また08年北京五輪、09、13年のWBCで日本代表入りも果たすなど実績は十分。また昨年5月に守護神に配置転換されると、リーグ2位の30セーブをマークするなど、先発と抑えの両方の経験があることも魅力だ。ある球団の編成担当者は「先発、抑えの両方ができるし、器用。まだ若いし、十分に再生できる」とその能力を高く評価している。

 FA権行使となれば先発投手の駒不足が深刻な数球団の争奪戦となるのは確実だ。西武監督時代に涌井を重用した伊東監督率いるロッテや、横浜高校出身者が多く在籍するDeNA、さらに資金力が豊富な巨人などが本格調査に乗り出すとみられる。

 西武は過去に和田(現中日)や細川、帆足(ともに現ソフトバンク)ら11人がFA移籍している通り、FA宣言後の残留は基本的に認めていない。鈴木葉留彦球団本部長は「もちろん必要な選手。オフに話し合いたい」と話しているが、FA宣言すれば慰留される可能性は低い。他球団への移籍は確実な情勢で、今後の動向が注目される。

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