上原、地区Vに歓喜も視線はポストシーズンへ「これで終わりじゃない」

[ 2013年9月21日 12:39 ]

6年ぶりの地区優勝を決め、シャンパンファイトで喜びを爆発させる上原(左)と田沢

ナ・リーグ レッドソックス6―3ブルージェイズ

(9月20日 ボストン)
 6年ぶりの地区制覇。歓喜のシャンパンファイトで喜びに浸りながらもレッドソックス・上原は早くも次の戦いに目を向けていた。「もう、うれしいという感想以外、何もない。でも、まだ(試合が)残っているので気持ちを切らさずにやっていきたい」。

 出番は想定していたよりも早くやってきた。5―1の8回から登板した田沢が代打リンド2ラン浴びるなど3安打2失点。2点差に迫られ、なお1死一塁という場面で守護神はマウンドへ向かった。

 レッドソックス移籍1年目の今季、上原は6月後半から抑えに定着。8月17日のヤンキース戦から37人連続アウトを記録、連続無失点も27試合30回1/3まで伸ばすなど絶対的守護神の地位を確立した38歳の右腕は、冷静にピンチを切る抜けると、9回は2死一塁から狙い通りの三振締め。節目の20セーブで歓喜の瞬間に花を添えた。

 「去年はあまりチームがよくなかったので、自分が入って良くなったと言われる方がうれしい。そのつもりで頑張ってきた」と上原。セットアッパーとして69試合に投げた田沢と70試合に登板した上原の日本人2人のリレーが「勝利の方程式」となり、昨年の最下位から巻き返した。

 「これで終わりじゃない。いつも言っているが、コツコツやって準備したい。それだけです」。日本人としては01年の佐々木主浩(マリナーズ)以来の胴上げ投手となった上原の視線はポストシーズンへと向けられていた。

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